あるOBの呟き- 第三節: vs ノジマ相模原ライズ戦
2017/10/07

春の対戦では、QB#98ガートナー選手とRB#2宮幸選手のランに苦しめられましたが、その後オフェンスにはライン選手としても通用する体格のRB#39ホマ選手、ディフェンスにはDL#53オジョムリア選手という、ガートナー選手と同じくミシガン大学出身選手が加入し、オフェンス・ディフェンス、どちらも破壊力が増しています。前節のオービック戦では、雨の中の試合という事もあり4ターンオーバーを許して0-14と敗退しましたが、今回はその汚名を返上すると共に、地元開催という事もあり気持ちの入り方の違いが試合前から伝わってきます。メインスタンドから見て、右から左にやや強めの風が通り抜ける中、その風を追い風にしてK#11佐藤選手のキックオフから試合が始まります。
好調なスタート、打ち合いの展開

BigBlueのファーストシリーズはQB#3クラフト選手が登場。自陣11ヤードからと厳しいスタートですが、TE#40スタントン選手はフラットパスをキャッチすると、ステップで相手のタックルをかわし、サイドライン沿いに一気に59ヤード運びます。WR#85鈴木選手へのパスで再びダウンを更新すると、今度はRB#21髙木選手へのピッチから髙木選手はフォワードパスを狙います。しかしターゲットのTE#40スタントン選手がマークされているため自ら走り出し、15ヤード前進してゴール前5ヤード迄進めます。そして、その勢いそのままにTE#40スタントン選手にTDパスが通り、先制点をBigBlueが奪います。

しかしライズもすかさず反撃。WR#85八木選手へのパスで一気にゴール前19ヤード迄ボールを運ぶと、RB#39ホマ選手がダウン更新のダッシュ。そこから続けてRB#39ホマ選手にボールを託して、ゴール前1ヤードまで進むと、最後はそのRB#39ホマ選手へのバブルパスでTDが成功。しかしこの時タックルを受けた時に左足を捻ったか、RB#39ホマ選手はここからサイドラインに下がります。TFPキックを失敗しているライズは、2点コンバージョンを選択。QB#98ガートナー選手が自らタックラーをジャブしてかわし、14-14の同点に追いつかれてしまいます。

しかしBigBlueのオフェンスも好調で、QB#3クラフト選手は、WR#81栗原選手を皮切りに、TE#40スタントン選手、WR#19鈴木選手と次々とパスを通してゴール前8ヤードでダウンを更新すると、左パイロン際にWR#18上廣選手へTDパスを通し、すかさず21-21の同点に追いつきます。続くキックオフではK#11佐藤選手がオンサイドキックを蹴りますが、これはライズが確保。自陣45ヤードからのライズの攻撃は、RB#2宮幸選手が一気に21ヤードを進めると、WR#85八木選手、WR#6佐藤選手へのパスと、今度は3プレーでTDを奪われてしまいます。

続くライズの攻撃も4thダウンパントに押さえると、リターナーに入ったRB#21髙木選手が28ヤード戻し、残り32秒で自陣43ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。QB#3クラフト選手のスクランブルで5ヤード進んだ後、今度はRB#10末吉選手へバブルパスが通り、さらに15ヤード前進します。次も末吉選手へのパスで6ヤード進むと、タイムアウトを取り一旦時計を止めます。ここから左隅にTDを狙ったパスほWR#18上廣選手に投じますが、これは失敗。残り2秒から、K#11佐藤選手が登場し48ヤードのFGを狙います。しかし、向かい風だったこともあるのか、ボールはゴールポスト手前で失速しキックは失敗。21-35で前半を折り返します。
踏ん張るディフェンス、追撃するオフェンス

好調なオフェンスに呼応して、ディフェンスもQB#98ガートナー選手にプレッシャーを与えますが、要所でWR#15出島選手、WR#85八木選手へのパスが成功。さらに自らのラッシュも効果的で、あっと言う間にゴール前28ヤードまで進められダウンを更新します。ここからRB#2宮幸選手のランをからくも9ヤード前で止めたものの、QB#98ガートナー選手が自らゴール右隅にボールを持ち込み、再び28-42と2ポゼッション差に点差が広がります。

RB#2宮幸選手へのスクリーンパスを、DB#23保宗選手が判断よくロスゲインでタックルすると、次のTE#84吉田選手へのパスはDB#32小林選手がダウン更新手前でタックルします。さらにこの後WR#85八木選手へロングパスが成功し一気に走り込まれますが、DB#32小林選手が足下にタックルし体が浮いたところに、横からDB#23保宗選手がボールを掻き出し、それをLB#9星田選手がリカバーしターンオーバーを奪います。

4Qも中盤近くになって、28-49と3ポゼッション差まで点差を広げられたBigBlue。しかしQB#3クラフト選手は焦ること無く、RB#10末吉選手を皮切りに、WR#18上廣選手、RB#21髙木選手、WR#85鈴木選手、WR#81栗原選手と、正確ににミドルパスを刻みながら前進。ゴール前9ヤードでダウンを更新すると、DB#33伊田選手のカバーが付く中TE#84小林選手へTDパスを通して、まずは1本返します。これを切っ掛けに流れがBigBlueに傾いたのか、3rdダウンのプレーでエクスチェンジミスからQB#98ガートナー選手がボールをファンブル。ここにLB#35高橋選手が飛び込み、ファンブルリカバーで攻撃権を奪い返します。

既にタイムアウトを使い切っているBigBlueは、続くキックオフでボールを確保しなければ勝利はありません。K#8小田倉選手の蹴ったオンサイドキックは、斜め正面のライズOL#77原田選手を狙いますが、しっかりとこのボールを確保。4Q残り1分41秒からライズの攻撃が始まりますが、二回ニーダウンをして時間を流し、試合は42-49でライズが春の雪辱を果たして勝利となりました。
敗れた次の試合が正念場

オフェンスは思いのほかランプレーが少なく、それがゲームプランだったのかもしれませんが、少し無理をしている印象がありました。ただクラフト選手のパスプレーは、ここ最近ではベストと言って良い状態に感じられ、残り試合での期待感は逆に高まったと言えることが収穫です。ディフェンスでは、分かっていて止められないガートナー選手対策を痛感した試合でした。モビリティに優れたQBは今後の対戦でも登場するわけで、次の試合までにどれだけ準備出来るか正念場になると思われます。
敗れた試合ですから、反省点や課題の方が多いことは確かですが、収穫も多かった試合であったと思います。レシーバー陣では活躍した選手が増え、またDBとのマッチアップでも競り勝つ場面が多く、選手層の充実が確信出来ました。ディフェンスでは、例えばオービック戦でインターセプトリターンTDを見せたDB#32小林選手が、ダウン更新やTDを阻止する好タックルを何度も見せ、こちらも選手の底上げを実感出来た試合でした。次のエレコム神戸ファイニーズ戦まで、準備期間は短いのですが、さらに強いBigBlueになって戻ってくる気がします。是非、その期待に答えて欲しいと思います。 DOMINATE! BigBlue!
« 第四節: エレコム神戸ファイニーズ戦の見所 | エレコム神戸戦後のコメント - 山田HC, #85鈴木、#9星田、#11佐藤 »
- 2025年1月(1)
- 2024年12月(2)
- 2024年11月(6)
- 2024年10月(6)
- 2024年9月(5)
- 2024年8月(2)
- 2024年7月(4)
- 2024年6月(1)
- 2024年5月(5)
- 2024年4月(4)
- 2024年3月(2)
- 2024年2月(4)
- 2024年1月(2)
- 2023年12月(5)
- 2023年11月(7)
- 2023年10月(10)
- 2023年9月(9)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(2)
- 2023年5月(5)
- 2023年4月(4)
- 2023年3月(2)
- 2023年2月(4)
- 2023年1月(3)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(7)
- 2022年10月(6)
- 2022年9月(7)
- 2022年8月(3)
- 2022年7月(5)
- 2022年6月(4)
- 2022年5月(6)
- 2022年4月(3)
- 2022年3月(2)
- 2022年2月(1)
- 2022年1月(1)
- 2021年12月(5)
- 2021年11月(8)
- 2021年10月(6)
- 2021年9月(6)
- 2021年8月(4)
- 2021年7月(2)
- 2021年6月(1)
- 2021年5月(1)
- 2021年4月(7)
- 2021年3月(3)
- 2021年2月(1)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(7)
- 2020年10月(9)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(7)
- 2020年7月(6)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(3)
- 2020年4月(4)
- 2020年3月(7)
- 2020年2月(4)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(2)
- 2019年11月(4)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(7)
- 2019年8月(2)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(9)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(3)
- 2019年3月(3)
- 2019年2月(1)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(3)
- 2018年11月(5)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(7)
- 2018年8月(6)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(9)
- 2018年5月(3)
- 2018年4月(4)
- 2018年3月(4)
- 2018年2月(3)
- 2018年1月(2)
- 2017年12月(7)
- 2017年11月(10)
- 2017年10月(13)
- 2017年9月(12)
- 2017年8月(10)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(16)
- 2017年5月(12)
- 2017年4月(12)
- 2017年3月(8)
- 2017年2月(4)
- 2017年1月(4)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(7)
- 2016年10月(8)
- 2016年9月(7)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(4)
- 2016年6月(5)
- 2016年5月(12)
- 2016年4月(10)
- 2016年3月(4)
- 2016年2月(5)
- 2016年1月(3)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(6)
- 2015年10月(7)
- 2015年9月(8)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(8)
- 2015年6月(2)
- 2015年5月(4)
- 2015年4月(8)
- 2015年3月(2)
- 2015年2月(4)
- 2015年1月(5)
- 2014年12月(13)
- 2014年11月(9)
- 2014年10月(6)
- 2014年9月(8)
- 2014年8月(6)
- 2014年7月(3)
- 2014年6月(5)
- 2014年5月(7)
- 2014年4月(4)
- 2014年3月(6)
- 2014年2月(2)
- 2014年1月(3)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(8)
- 2013年10月(10)
- 2013年9月(7)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(3)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(6)
- 2013年3月(4)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(3)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(11)
- 2012年9月(8)
- 2012年8月(10)
- 2012年7月(4)
- 2012年6月(4)
- 2012年5月(10)
- 2012年4月(4)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(3)
- 2012年1月(5)
- 2011年12月(3)
- 2011年11月(9)
- 2011年10月(11)
- 2011年9月(12)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(4)
- 2011年6月(11)
- 2011年5月(4)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(7)
- 2011年1月(3)
- 2010年12月(4)
- 2010年11月(6)
- 2010年10月(6)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(1)
- 2010年6月(3)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(2)
- 2010年2月(1)
- 2009年12月(2)
- 2009年11月(5)
- 2009年10月(7)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(2)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(3)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(4)
- 2009年2月(3)
- 2008年11月(1)
- 2008年10月(2)
- 2008年9月(2)
- 2008年6月(1)
- 2008年5月(1)
- 2008年4月(1)
- 2007年11月(1)
- 2007年10月(2)
- 2007年9月(2)
- 2007年5月(2)
- 2006年11月(1)
- 2006年10月(3)
- 2006年9月(1)
- 2006年5月(2)
- 2006年1月(1)
- 2005年11月(1)
- 2005年10月(2)
- 2005年9月(2)
- 2005年5月(1)
- 2005年4月(1)
- 2005年1月(1)
