あるOBの呟き- 第三節: vs ノジマ相模原ライズ戦
2017/10/07
2017シーズンのリーグ戦は中盤の第三節に入ります。対戦チームは、春のパールボウル準決勝でも対戦した、ノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)です。秋のリーグ戦・プレーオフでは、前身のオンワード時代も含めて3勝3敗の五分。しかし、今回の試合会場である相模原ギオンスタジアム(当時は麻溝後援球技場)で前回対戦した2013年の試合は21-24で敗れており、今回は雪辱したい試合です。
春の対戦では、QB#98ガートナー選手とRB#2宮幸選手のランに苦しめられましたが、その後オフェンスにはライン選手としても通用する体格のRB#39ホマ選手、ディフェンスにはDL#53オジョムリア選手という、ガートナー選手と同じくミシガン大学出身選手が加入し、オフェンス・ディフェンス、どちらも破壊力が増しています。前節のオービック戦では、雨の中の試合という事もあり4ターンオーバーを許して0-14と敗退しましたが、今回はその汚名を返上すると共に、地元開催という事もあり気持ちの入り方の違いが試合前から伝わってきます。メインスタンドから見て、右から左にやや強めの風が通り抜ける中、その風を追い風にしてK#11佐藤選手のキックオフから試合が始まります。
BigBlueのファーストシリーズはQB#3クラフト選手が登場。自陣11ヤードからと厳しいスタートですが、TE#40スタントン選手はフラットパスをキャッチすると、ステップで相手のタックルをかわし、サイドライン沿いに一気に59ヤード運びます。WR#85鈴木選手へのパスで再びダウンを更新すると、今度はRB#21髙木選手へのピッチから髙木選手はフォワードパスを狙います。しかしターゲットのTE#40スタントン選手がマークされているため自ら走り出し、15ヤード前進してゴール前5ヤード迄進めます。そして、その勢いそのままにTE#40スタントン選手にTDパスが通り、先制点をBigBlueが奪います。
しかしライズも直ぐさま反撃開始。QB#98ガートナー選手、RB#39ホマ選手と一気に50ヤード近く進むと、さらにパスとランでゴール前4ヤードでファーストダウンを獲得します。DB#1中谷選手のロスタックルで1ヤード下げるものの、最後はQB#98ガートナー選手のオプションキープでTDを奪われてしまいます。しかしTFPのキックは失敗し、7-6と逆転は許しません。続くキックオフでは、WR#81栗原選手が大きく34ヤード戻し、さらに敵陣に入ったところで、今度はWR#85鈴木選手に続けてパスがヒット。最後は再びTE#40スタントン選手へ11ヤードのTDパスが成功します。
しかしライズもすかさず反撃。WR#85八木選手へのパスで一気にゴール前19ヤード迄ボールを運ぶと、RB#39ホマ選手がダウン更新のダッシュ。そこから続けてRB#39ホマ選手にボールを託して、ゴール前1ヤードまで進むと、最後はそのRB#39ホマ選手へのバブルパスでTDが成功。しかしこの時タックルを受けた時に左足を捻ったか、RB#39ホマ選手はここからサイドラインに下がります。TFPキックを失敗しているライズは、2点コンバージョンを選択。QB#98ガートナー選手が自らタックラーをジャブしてかわし、14-14の同点に追いつかれてしまいます。
序盤から激しい点の取り合いとなった試合は、2Qに入り潮目が変わってきます。BigBlueの攻撃が初めてパントで終わり、ライズは自陣35ヤードから攻撃を始めます。DL#92トゥアウ選手のラッシュを受けて、QB#98ガートナー選手はトスのようにボールをRB#2宮幸選手にパスします。これを受けたRB#2宮幸選手は、タックラーをカットバックで巧みにかわし、一気に41ヤード前進します。さらに、直ぐさまこの日好調なWR#85八木選手に24ヤードTDパスが成功。僅か2プレーで逆転を許してしまいます。
しかしBigBlueのオフェンスも好調で、QB#3クラフト選手は、WR#81栗原選手を皮切りに、TE#40スタントン選手、WR#19鈴木選手と次々とパスを通してゴール前8ヤードでダウンを更新すると、左パイロン際にWR#18上廣選手へTDパスを通し、すかさず21-21の同点に追いつきます。続くキックオフではK#11佐藤選手がオンサイドキックを蹴りますが、これはライズが確保。自陣45ヤードからのライズの攻撃は、RB#2宮幸選手が一気に21ヤードを進めると、WR#85八木選手、WR#6佐藤選手へのパスと、今度は3プレーでTDを奪われてしまいます。
嫌な流れの中、BigBlueはQB#2政本選手をシリーズの途中から投入して流れを変えようとしますが、パスが通らず4thダウンパント。逆にライズは、厳しいDLのプレッシャーの中、今度はWR#15出島選手へのパスが通りだしBigBlue陣内に入ると、最後は再びWR#85八木選手に40ヤードのTDパスが成功。21-35とさらに点差が広がります。まずは一本返したいBigBlueは、RB#10末吉選手のランにRB#21髙木選手へのパス、さらにはWR#81栗原選手の芸術的パスキャッチで敵陣に入ります。しかしQB#3クラフト選手がQBサックを受けて後退したことが響き、パントで攻守交代となります。
続くライズの攻撃も4thダウンパントに押さえると、リターナーに入ったRB#21髙木選手が28ヤード戻し、残り32秒で自陣43ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。QB#3クラフト選手のスクランブルで5ヤード進んだ後、今度はRB#10末吉選手へバブルパスが通り、さらに15ヤード前進します。次も末吉選手へのパスで6ヤード進むと、タイムアウトを取り一旦時計を止めます。ここから左隅にTDを狙ったパスほWR#18上廣選手に投じますが、これは失敗。残り2秒から、K#11佐藤選手が登場し48ヤードのFGを狙います。しかし、向かい風だったこともあるのか、ボールはゴールポスト手前で失速しキックは失敗。21-35で前半を折り返します。
好調なオフェンスに呼応して、ディフェンスもQB#98ガートナー選手にプレッシャーを与えますが、要所でWR#15出島選手、WR#85八木選手へのパスが成功。さらに自らのラッシュも効果的で、あっと言う間にゴール前28ヤードまで進められダウンを更新します。ここからRB#2宮幸選手のランをからくも9ヤード前で止めたものの、QB#98ガートナー選手が自らゴール右隅にボールを持ち込み、再び28-42と2ポゼッション差に点差が広がります。
まだ3Q中盤で焦る必要は無いBigBlue。この日好調なWR#18上廣選手、WR#81栗原選手と、ダウン更新のパスが成功し敵陣39ヤードでファーストダウンとなります。ここでQB#3クラフト選手が投じたパスが、相手DLにチップされると、その浮いたボールをDL#53オジョムリア選手がインターセプト。折角掴みかけた流れを失ってしまいます。しかしBigBlueディフェンスも、DB#14宮川選手の好タックルやDL陣のプレッシャーも有り、ライズの攻撃を4thダウンパントに押さえて攻撃権を奪い返します。しかしこの後のBigBlueの攻撃も流れを掴めずパントで終わり、攻撃権がライズに戻ります。
RB#2宮幸選手へのスクリーンパスを、DB#23保宗選手が判断よくロスゲインでタックルすると、次のTE#84吉田選手へのパスはDB#32小林選手がダウン更新手前でタックルします。さらにこの後WR#85八木選手へロングパスが成功し一気に走り込まれますが、DB#32小林選手が足下にタックルし体が浮いたところに、横からDB#23保宗選手がボールを掻き出し、それをLB#9星田選手がリカバーしターンオーバーを奪います。
ディフェンスの健闘に答えたいオフェンス。試合も、RB#10末吉選手へのパスで前進したところで4Qに入ります。4thダウン残り2ヤードのギャンブルをRB#21髙木選手が中央に飛び込み更新しますが、続く攻撃の3rdダウンでQBサックを受けて後退。P#11佐藤選手のパントで攻撃権がライズに移動します。逆にライズは、QB#98ガートナー選手のランが止まらず、さらにはゴール前20ヤードで、DL#34ブルックス選手とLB#6坂口選手にタックルを受けて体が水平に倒された状態から投じたパスが、WR#81鈴木選手に通りゴール前1ヤードまで進められと、最後はガートナー選手自らボールをエンドゾーンに飛び込みながら突き出してTDを奪います。
4Qも中盤近くになって、28-49と3ポゼッション差まで点差を広げられたBigBlue。しかしQB#3クラフト選手は焦ること無く、RB#10末吉選手を皮切りに、WR#18上廣選手、RB#21髙木選手、WR#85鈴木選手、WR#81栗原選手と、正確ににミドルパスを刻みながら前進。ゴール前9ヤードでダウンを更新すると、DB#33伊田選手のカバーが付く中TE#84小林選手へTDパスを通して、まずは1本返します。これを切っ掛けに流れがBigBlueに傾いたのか、3rdダウンのプレーでエクスチェンジミスからQB#98ガートナー選手がボールをファンブル。ここにLB#35高橋選手が飛び込み、ファンブルリカバーで攻撃権を奪い返します。
ここでQB#2政本選手が再び登場すると、WR#18上廣選手に続けてパスが成功しゴール前11ヤードでダウンを更新。しかしその後パスが失敗し3rdダウンとなり、ロールアウトしながら投じたパスはLB#5田中選手にゴール前1ヤードでインターセプトされてしまいます。しかしここでも、DB#23保宗選手のノーゲインタックルに、DB#32小林選手のダウン更新を許さないタックルで守り切ると、P#17市森選手のパントは横にそれてしまい、BigBlueは敵陣14ヤードからの攻撃権を得ます。このチャンスにQB#3クラフト選手は一気にエンドゾーンを狙いますがライズも厳しいディフエンスで応戦。4thダウン残り5ヤードからのギャンブルはWR#18上廣選手がキャッチして、ゴールまで3ヤード。再びWR#18上廣選手へ、今度は右コーナーへバックショルダーパスが成功し、42-49とさらにライズを追い上げます。
既にタイムアウトを使い切っているBigBlueは、続くキックオフでボールを確保しなければ勝利はありません。K#8小田倉選手の蹴ったオンサイドキックは、斜め正面のライズOL#77原田選手を狙いますが、しっかりとこのボールを確保。4Q残り1分41秒からライズの攻撃が始まりますが、二回ニーダウンをして時間を流し、試合は42-49でライズが春の雪辱を果たして勝利となりました。
オフェンスは思いのほかランプレーが少なく、それがゲームプランだったのかもしれませんが、少し無理をしている印象がありました。ただクラフト選手のパスプレーは、ここ最近ではベストと言って良い状態に感じられ、残り試合での期待感は逆に高まったと言えることが収穫です。ディフェンスでは、分かっていて止められないガートナー選手対策を痛感した試合でした。モビリティに優れたQBは今後の対戦でも登場するわけで、次の試合までにどれだけ準備出来るか正念場になると思われます。
敗れた試合ですから、反省点や課題の方が多いことは確かですが、収穫も多かった試合であったと思います。レシーバー陣では活躍した選手が増え、またDBとのマッチアップでも競り勝つ場面が多く、選手層の充実が確信出来ました。ディフェンスでは、例えばオービック戦でインターセプトリターンTDを見せたDB#32小林選手が、ダウン更新やTDを阻止する好タックルを何度も見せ、こちらも選手の底上げを実感出来た試合でした。次のエレコム神戸ファイニーズ戦まで、準備期間は短いのですが、さらに強いBigBlueになって戻ってくる気がします。是非、その期待に答えて欲しいと思います。 DOMINATE! BigBlue!
春の対戦では、QB#98ガートナー選手とRB#2宮幸選手のランに苦しめられましたが、その後オフェンスにはライン選手としても通用する体格のRB#39ホマ選手、ディフェンスにはDL#53オジョムリア選手という、ガートナー選手と同じくミシガン大学出身選手が加入し、オフェンス・ディフェンス、どちらも破壊力が増しています。前節のオービック戦では、雨の中の試合という事もあり4ターンオーバーを許して0-14と敗退しましたが、今回はその汚名を返上すると共に、地元開催という事もあり気持ちの入り方の違いが試合前から伝わってきます。メインスタンドから見て、右から左にやや強めの風が通り抜ける中、その風を追い風にしてK#11佐藤選手のキックオフから試合が始まります。
好調なスタート、打ち合いの展開
風に乗りキックオフはタッチバックとなり、自陣25ヤードからライズの攻撃が始まります。QB#98ガートナー選手は、ファーストブレーでWR#81鈴木選手にダウン更新のパスを通すと、RB#39ホマ選手のランに続けてWR#6佐藤選手へダウン更新のパス成功と、テンポ良くファーストシリーズを進めていきます。BigBlueの反則でダウンを更新しゴール前21ヤードからのファーストダウンのプレー、右サイドのWR#81鈴木選手にTDを狙ったパスを投じますが、一瞬早く前に回り込んだDB#20矢部選手がインターセプト。攻撃権を奪います。BigBlueのファーストシリーズはQB#3クラフト選手が登場。自陣11ヤードからと厳しいスタートですが、TE#40スタントン選手はフラットパスをキャッチすると、ステップで相手のタックルをかわし、サイドライン沿いに一気に59ヤード運びます。WR#85鈴木選手へのパスで再びダウンを更新すると、今度はRB#21髙木選手へのピッチから髙木選手はフォワードパスを狙います。しかしターゲットのTE#40スタントン選手がマークされているため自ら走り出し、15ヤード前進してゴール前5ヤード迄進めます。そして、その勢いそのままにTE#40スタントン選手にTDパスが通り、先制点をBigBlueが奪います。
しかしライズも直ぐさま反撃開始。QB#98ガートナー選手、RB#39ホマ選手と一気に50ヤード近く進むと、さらにパスとランでゴール前4ヤードでファーストダウンを獲得します。DB#1中谷選手のロスタックルで1ヤード下げるものの、最後はQB#98ガートナー選手のオプションキープでTDを奪われてしまいます。しかしTFPのキックは失敗し、7-6と逆転は許しません。続くキックオフでは、WR#81栗原選手が大きく34ヤード戻し、さらに敵陣に入ったところで、今度はWR#85鈴木選手に続けてパスがヒット。最後は再びTE#40スタントン選手へ11ヤードのTDパスが成功します。
しかしライズもすかさず反撃。WR#85八木選手へのパスで一気にゴール前19ヤード迄ボールを運ぶと、RB#39ホマ選手がダウン更新のダッシュ。そこから続けてRB#39ホマ選手にボールを託して、ゴール前1ヤードまで進むと、最後はそのRB#39ホマ選手へのバブルパスでTDが成功。しかしこの時タックルを受けた時に左足を捻ったか、RB#39ホマ選手はここからサイドラインに下がります。TFPキックを失敗しているライズは、2点コンバージョンを選択。QB#98ガートナー選手が自らタックラーをジャブしてかわし、14-14の同点に追いつかれてしまいます。
序盤から激しい点の取り合いとなった試合は、2Qに入り潮目が変わってきます。BigBlueの攻撃が初めてパントで終わり、ライズは自陣35ヤードから攻撃を始めます。DL#92トゥアウ選手のラッシュを受けて、QB#98ガートナー選手はトスのようにボールをRB#2宮幸選手にパスします。これを受けたRB#2宮幸選手は、タックラーをカットバックで巧みにかわし、一気に41ヤード前進します。さらに、直ぐさまこの日好調なWR#85八木選手に24ヤードTDパスが成功。僅か2プレーで逆転を許してしまいます。
しかしBigBlueのオフェンスも好調で、QB#3クラフト選手は、WR#81栗原選手を皮切りに、TE#40スタントン選手、WR#19鈴木選手と次々とパスを通してゴール前8ヤードでダウンを更新すると、左パイロン際にWR#18上廣選手へTDパスを通し、すかさず21-21の同点に追いつきます。続くキックオフではK#11佐藤選手がオンサイドキックを蹴りますが、これはライズが確保。自陣45ヤードからのライズの攻撃は、RB#2宮幸選手が一気に21ヤードを進めると、WR#85八木選手、WR#6佐藤選手へのパスと、今度は3プレーでTDを奪われてしまいます。
嫌な流れの中、BigBlueはQB#2政本選手をシリーズの途中から投入して流れを変えようとしますが、パスが通らず4thダウンパント。逆にライズは、厳しいDLのプレッシャーの中、今度はWR#15出島選手へのパスが通りだしBigBlue陣内に入ると、最後は再びWR#85八木選手に40ヤードのTDパスが成功。21-35とさらに点差が広がります。まずは一本返したいBigBlueは、RB#10末吉選手のランにRB#21髙木選手へのパス、さらにはWR#81栗原選手の芸術的パスキャッチで敵陣に入ります。しかしQB#3クラフト選手がQBサックを受けて後退したことが響き、パントで攻守交代となります。
続くライズの攻撃も4thダウンパントに押さえると、リターナーに入ったRB#21髙木選手が28ヤード戻し、残り32秒で自陣43ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。QB#3クラフト選手のスクランブルで5ヤード進んだ後、今度はRB#10末吉選手へバブルパスが通り、さらに15ヤード前進します。次も末吉選手へのパスで6ヤード進むと、タイムアウトを取り一旦時計を止めます。ここから左隅にTDを狙ったパスほWR#18上廣選手に投じますが、これは失敗。残り2秒から、K#11佐藤選手が登場し48ヤードのFGを狙います。しかし、向かい風だったこともあるのか、ボールはゴールポスト手前で失速しキックは失敗。21-35で前半を折り返します。
踏ん張るディフェンス、追撃するオフェンス
後半はBigBlueのオフェンスから再開します。QB#3クラフト選手は、3回続けてTE#40スタントン選手へパスを通すと、今度はRB#21髙木選手へ連続してパス。敵陣に入ったところでWR#85鈴木選手へのパスで、さらにダウンを更新します。ここで相手の虚を突いて、自らQBキープでさらに進むと、再びTE#40スタントン選手、RB#10末吉選手とパスで前進し、最後はTE#40スタントン選手へこの試合3本目のTDパスが成功します。好調なオフェンスに呼応して、ディフェンスもQB#98ガートナー選手にプレッシャーを与えますが、要所でWR#15出島選手、WR#85八木選手へのパスが成功。さらに自らのラッシュも効果的で、あっと言う間にゴール前28ヤードまで進められダウンを更新します。ここからRB#2宮幸選手のランをからくも9ヤード前で止めたものの、QB#98ガートナー選手が自らゴール右隅にボールを持ち込み、再び28-42と2ポゼッション差に点差が広がります。
まだ3Q中盤で焦る必要は無いBigBlue。この日好調なWR#18上廣選手、WR#81栗原選手と、ダウン更新のパスが成功し敵陣39ヤードでファーストダウンとなります。ここでQB#3クラフト選手が投じたパスが、相手DLにチップされると、その浮いたボールをDL#53オジョムリア選手がインターセプト。折角掴みかけた流れを失ってしまいます。しかしBigBlueディフェンスも、DB#14宮川選手の好タックルやDL陣のプレッシャーも有り、ライズの攻撃を4thダウンパントに押さえて攻撃権を奪い返します。しかしこの後のBigBlueの攻撃も流れを掴めずパントで終わり、攻撃権がライズに戻ります。
RB#2宮幸選手へのスクリーンパスを、DB#23保宗選手が判断よくロスゲインでタックルすると、次のTE#84吉田選手へのパスはDB#32小林選手がダウン更新手前でタックルします。さらにこの後WR#85八木選手へロングパスが成功し一気に走り込まれますが、DB#32小林選手が足下にタックルし体が浮いたところに、横からDB#23保宗選手がボールを掻き出し、それをLB#9星田選手がリカバーしターンオーバーを奪います。
ディフェンスの健闘に答えたいオフェンス。試合も、RB#10末吉選手へのパスで前進したところで4Qに入ります。4thダウン残り2ヤードのギャンブルをRB#21髙木選手が中央に飛び込み更新しますが、続く攻撃の3rdダウンでQBサックを受けて後退。P#11佐藤選手のパントで攻撃権がライズに移動します。逆にライズは、QB#98ガートナー選手のランが止まらず、さらにはゴール前20ヤードで、DL#34ブルックス選手とLB#6坂口選手にタックルを受けて体が水平に倒された状態から投じたパスが、WR#81鈴木選手に通りゴール前1ヤードまで進められと、最後はガートナー選手自らボールをエンドゾーンに飛び込みながら突き出してTDを奪います。
4Qも中盤近くになって、28-49と3ポゼッション差まで点差を広げられたBigBlue。しかしQB#3クラフト選手は焦ること無く、RB#10末吉選手を皮切りに、WR#18上廣選手、RB#21髙木選手、WR#85鈴木選手、WR#81栗原選手と、正確ににミドルパスを刻みながら前進。ゴール前9ヤードでダウンを更新すると、DB#33伊田選手のカバーが付く中TE#84小林選手へTDパスを通して、まずは1本返します。これを切っ掛けに流れがBigBlueに傾いたのか、3rdダウンのプレーでエクスチェンジミスからQB#98ガートナー選手がボールをファンブル。ここにLB#35高橋選手が飛び込み、ファンブルリカバーで攻撃権を奪い返します。
ここでQB#2政本選手が再び登場すると、WR#18上廣選手に続けてパスが成功しゴール前11ヤードでダウンを更新。しかしその後パスが失敗し3rdダウンとなり、ロールアウトしながら投じたパスはLB#5田中選手にゴール前1ヤードでインターセプトされてしまいます。しかしここでも、DB#23保宗選手のノーゲインタックルに、DB#32小林選手のダウン更新を許さないタックルで守り切ると、P#17市森選手のパントは横にそれてしまい、BigBlueは敵陣14ヤードからの攻撃権を得ます。このチャンスにQB#3クラフト選手は一気にエンドゾーンを狙いますがライズも厳しいディフエンスで応戦。4thダウン残り5ヤードからのギャンブルはWR#18上廣選手がキャッチして、ゴールまで3ヤード。再びWR#18上廣選手へ、今度は右コーナーへバックショルダーパスが成功し、42-49とさらにライズを追い上げます。
既にタイムアウトを使い切っているBigBlueは、続くキックオフでボールを確保しなければ勝利はありません。K#8小田倉選手の蹴ったオンサイドキックは、斜め正面のライズOL#77原田選手を狙いますが、しっかりとこのボールを確保。4Q残り1分41秒からライズの攻撃が始まりますが、二回ニーダウンをして時間を流し、試合は42-49でライズが春の雪辱を果たして勝利となりました。
敗れた次の試合が正念場
後半追い上げを見せたものの、やはり前半の2TD差が最後まで響いた試合でした。スタートはどちらのチームもテンポ良くTDを決め、このままリーグ最多得点試合となった、2014年のLIXIL戦の様になるかという思いもよぎりましたが、BigBlueオフェンスがリズムを崩すのが先になり、そこからのリカバリーに時間が掛かったことが、最後に点差を詰め切れなかった理由でしょう。このあたりのメンタル的な部分を、今後どれだけ強く出来るかが最大の課題のような気がします。オフェンスは思いのほかランプレーが少なく、それがゲームプランだったのかもしれませんが、少し無理をしている印象がありました。ただクラフト選手のパスプレーは、ここ最近ではベストと言って良い状態に感じられ、残り試合での期待感は逆に高まったと言えることが収穫です。ディフェンスでは、分かっていて止められないガートナー選手対策を痛感した試合でした。モビリティに優れたQBは今後の対戦でも登場するわけで、次の試合までにどれだけ準備出来るか正念場になると思われます。
敗れた試合ですから、反省点や課題の方が多いことは確かですが、収穫も多かった試合であったと思います。レシーバー陣では活躍した選手が増え、またDBとのマッチアップでも競り勝つ場面が多く、選手層の充実が確信出来ました。ディフェンスでは、例えばオービック戦でインターセプトリターンTDを見せたDB#32小林選手が、ダウン更新やTDを阻止する好タックルを何度も見せ、こちらも選手の底上げを実感出来た試合でした。次のエレコム神戸ファイニーズ戦まで、準備期間は短いのですが、さらに強いBigBlueになって戻ってくる気がします。是非、その期待に答えて欲しいと思います。 DOMINATE! BigBlue!
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