準決勝: パナソニック インパルス戦の見所

2018/11/19

二転三転したエレコム神戸ファイニーズ(以下、エレコム神戸)との準々決勝を勝ち抜き、続く準決勝の対戦相手は昨年と同じパナソニックインパルス(以下、パナソニック)です。昨年の対戦では、BigBlueがWR#81栗原選手へのTDパスで先制するも、直ぐさまパナソニックが逆転。3Qに入り、WR#85鈴木選手へのパスで同点に追いつくと、直後のキックオフでオンサイドキックに成功しTE#40スタントン選手へのTDパスで逆転。しかし4Qに再び同点に追いつかれるものの、4Q中盤にWR#81鈴木選手へ2本目のTDパスが成功して逆転すると、そのリードを守り切り初勝利を上げるというシーソーゲームでした。

それ故パナソニックとしては、今シーズンはBigBlueを破り昨年の雪辱を果たし、3年振りのJapan X Bowl(JXB)進出を何としても勝ち取りたい事は想像するまでもありません。一方BigBlueとしても、昨年は果たせなかった「DOMINATE!」の目標達成のために、まずはこの試合に勝利し2年連続3回目のJXB進出を勝ち取らなければなりません。それぞれの想いは異なるものの、トーナメント戦での勝負故に負けは絶対に受け入れられないわけで、相手に対しての気持ちは勿論、この試合、この勝負にかける気持ちの大きさが、勝敗にも影響する試合になりそうです。

オフェンスの見所

第六節のエレコム神戸戦ではQB#3クラフト選手が今シーズン初先発し快勝。続く準々決勝ではQB#2政本選手が戻り、苦しみながらも我慢強いオフェンスを展開して勝利しました。この試合で唯一の不満を言うとすれば、途中交代したQB#3クラフト選手とのコンピネーションが、まだ満足出来る状態では無かった事でしょう。昨年のパナソニック戦では、政本・クラフト、二人のQBがそれぞれの持ち味を生かしたプレーを展開し、それがパナソニックディフェンスを苦しめる一因でもあっただけに、今回もその優位性を十二分に発揮したいところです。

昨年の対戦では、ルーキーだったWR#85鈴木選手が決勝点となるTDレシーブを含む2TDレシーブ(7捕球、58レシービングヤード)の活躍を見せ、ベテランのWR#81栗原選手に続くラッキーボーイ的活躍を見せてくれました。今回の試合での鈴木選手の活躍には勿論期待が高まりますが、ルーキーらしからぬ活躍を見せているWR#84近江選手のプレーにも注目です。特に当たりに強いランアフターキャッチ(RAC)や、DBとの競り合いにも負けない球際の強さなど、見所満載の活躍をこれまで見せています。ただ今シーズンは、毎試合10名前後のレシーバーに投げ分けており、非常にターゲットが絞りづらいのはディフェンス対策になるものの、応援する側にとっても目が離せないプレーが続くことになります。

重量級のDL4名を配置するパナソニックディフェンスには、昨年も苦しめられました。しかし、ここまでのパナソニックの試合を見ると、オープンランに対してはヤードを許しており、RB#19鈴木選手、RB#21髙木選手、RB#28伊藤選手と、スピードのあるプレーが生きてきそうです。また、これまで抑え気味だったQB#2政本選手のキーププレーですが、前回のエレコム神戸戦ではこのキーププレーが起点となり、オフェンスシリーズが上手く回りました。QB#2政本選手の、文字通り一挙手一投足がオフェンス最大の見所になるでしょう。

ディフェンスの見所

パナソニックオフェンスの要QB#5アンダーソン選手は、今シーズンはこれまで彼の専売特許であったキーププレーを抑えて、パス優先のプランに徹しているよう思われます。特にエースレシーバーのWR#15頓花選手とWR#22木下選手の二人には要注意です。対するBigBlue DB陣は、それまで1被インターセプトだったエレコム神戸QB#19ソコール選手から2インターセプトを奪うなど、シーズン後半になり調子が上向きになってきています。ただ、ぎりぎりの勝負は必要なものの、不要な反則を犯す場面も見られており、この間合いをあと一週間でどれだけ調整できるか注目されます。スプリントアウトからのパスも得意なアンダーソン選手だけに、崩れてからのロングパスにどの様に対応するか、LB/DBセカンダリー陣の連携が見所の一つになるでしょう。

昨年よりも比率は下がっているとは言え、RB#33横田選手のパワーランと、QB#5ベンジャミン選手のキーププレーはこの試合でも要注意です。西地区のラッシング記録1位、2位のこの二人に加え、RB#26藤本選手も4位にランクインしており、特にLB陣の素早い反応が期待されます。バイスキャプテンでもあるLB#5コグラン選手のプレーとリーダーシップに大いに期待したいところです。今シーズンのディフェンスでは、ファーストタックルの後、直ぐにタックルサポートが入る場面がよく見られます。特にサイズもあるベンジャミン選手に対しては、生半可なタックルでは止められないため、どれだけこのギャングタックルの場面が生まれるか注目されます。

最前列ではDL#92トゥアウ選手の動きが昨年以上に良くなっており、中に割って入ってのロスタックルに、中央や外、どちらへの対応も出来ており、DL#34ブルックス選手とともに、相手OLとしてはこの二人にリソースを割かざるを得ない場面が多々生まれています。そのチャンスを生かしてDL#44福岡選手、DL#98森田選手、さらにルーキーのDL#90遠藤選手、DL#96植村選手といった勢いのあるプレーがどれだけ出せるかが、ディフェンスの見所になり、また勝利する必須条件になるでしょう。

試合の見所

対戦相手の選手層や気持ちの入り方を考えれば、今シーズン12を争う厳しい試合になることは間違いありません。また1シーズンに3回の関西遠征はチームとして初めての事であり、色々な部分に負担がかかっていることも事実です。ただ、あえて験担ぎをすれば、関西遠征試合では7連勝中(8勝1敗)であり、試合会場のエキスポフラッシュフィールドも2戦2勝と縁起の良い場所。後は選手全員がやるべき事を確実に実行すれば、自ずと結果は付いてくるでしょう。

昨年の試合がそうであったように、今回も互いに我慢をしつつワンチャンスを掴んで得点を積み重ねていく展開が予想されます。当日の天候にも依存しますが、FG以外のキッキングゲームの善し悪しも大きく影響しそうです。実際前回のエレコム神戸戦では、キックリターンの相手のミスを見逃さずにリカバーし得点チャンスを掴み試合を決めたように、この試合でも集中力の勝負になることは確実。それが昨年は、オンサイドキックの成功を生み、試合を決める逆転TDパスに繋がったことは自ら証明しています。相手の地元での試合だけに、エレコム神戸戦以上にスタジアムの雰囲気は相手チーム寄りになると思われますが、スタンドのBigBlueファンの声援は勿論、来られなかったBigBlueファンの声なき声も感じて、それに答えるプレーを最後まで見せて欲しいと思います。DOMINATE! BigBlue!

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE