あるOBの呟き- パールボウル準決勝: vs ノジマ相模原ライズ戦
2019/06/03
パールボウルブロック予選を2勝で勝ち上がり、いよいよトーナメント戦が始まります。準決勝の対戦相手は、4年連続してノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)との対戦です。過去三回の対戦では何れも勝利しているものの、段々と点差は縮まってきており、特に昨年の対戦ではオーバータイムにもつれ、何とかK#11佐藤選手のフィールドゴール(FG)で逃げ切るという厳しい試合でした。意外な事に、ノジマ相模原としてはまだパールボウル決勝戦進出経験がなく、初の決勝進出は勿論、ここ3回の対戦で毎回敗れているBigBlueに対して、今回こそは勝利して決勝へ進むという確固たる動機は、言われるまでも無く理解出来ます。
ここまでのノジマ相模原は、2年目QBのQB#11ロックレイ選手が好調。ルーキーも含めたレシーバー陣も厚みが増し、ブロック予選2試合でのパッシングヤードは500ヤードを超えています。またグランドアタックでも、RB#2宮幸選手、RB#29吉田選手は言うまでも無く、QBのロックレイ選手の機動力も脅威であり、オフェンス力では準決勝進出4チームの中でトップクラスと言って良いでしょう。またディフェンスでも、BigBlueのレシーバー陣を押さえるべく、長身のDB#7ハイタワー選手、DB#36グリフィン選手が控えており、ディープゾーンへのパスは厳しいと思われます。ブロック予選2試合では、オフェンス力に課題を感じたBigBlueとしては、ショートミドルのパスを組合せ、そこに効果的にランオフェンスを絡める事が出来るか、ヘッドコーチ(HC)としてもQBとしても、#3クラフト選手の采配が鍵になりそうです。コイントスの結果、後半の選択権を選んだBigBlue DB#1中谷キャプテン。いよいよK#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
BigBlue 2回目の攻撃シリーズでは、いきなりQB#3クラフト選手がQBサックを受けて後退しますが、WR#84近江選手へのパスが通ると、ここからランアフターキャッチ(RAC)で距離を伸ばし、一気に24ヤード進めます。さらにTE#40スタントン選手へのパスで敵陣に入ると、ゴール前34ヤードまで進むものの4thダウン4ヤード。ここでK#11佐藤選手が登場すると、51ヤードのFGを成功させ、まずはBigBlueが3-0と試合を先制します。しかしノジマ相模原も直ぐさま反撃。WR#85八木選手へのロングパスが通り、一気にゴール前30ヤードまで進むと、再び八木選手へのパスでゴール前9ヤードでファーストダウンを更新。ところがDL#44福岡選手のQBサック、LB#6大滝選手のチャージでQB#11ロックレイ選手が大きく後退。その為4thダウンでK#13鈴木選手が39ヤードのFGを蹴り込み、3-3の同点に押さえます。
キックオフをWR#85鈴木選手が自陣17ヤードまで戻したところで、試合は2Qに入ります。2回パス失敗のあと、QB#3クラフト選手がスクランブルしますが、1ヤード足らず4thダウンパント。P#11佐藤選手のパントをキャッチしたWR#23伊藤選手は、一度はタックルされますがそれを振りほどくと、BigBlueのカバーチームを抜き去り71ヤードを独走して、パントリターンTD。あっと言う間に、3-10と逆転を許してしまいます。
気持ちを切り替えてBigBlueの攻撃は、WR#14前田選手、WR#84近江選手と続けてロングパスが成功し一気に敵陣17ヤードまで進みます。さらにWR#82白根選手へのTDパスが成功しますが、これはBigBlueの反則で取消。QBサックも受けさらに後退するものの、相手の反則でゴール前9ヤードでファーストダウンを更新します。ここからQB#3クラフト選手はエンドゾーンのターゲットを狙いますが、厳しいラッシュとマークに軌道が定まらず失敗。このシリーズもK#11佐藤選手が登場し、22ヤードFGを成功させ、6-10とじわりと点差を縮めます。
ノジマ相模原は、ラッシュを受けながらもQB#11ロックレイ選手が奥に投げ込んだパスをWR#23伊藤選手がキャッチしてゴール前20ヤードまで進むと、今度はDBを抜いてエンドゾーンに走り込むWR#85八木選手にTDパスが成功。直ぐさま点差を6-17と再び広げます。その後、パントで攻撃権が双方移動した後のノジマ相模原の攻撃は、直前のBigBlue K#11佐藤選手のパントをブロックし、敵陣の49ヤードから開始。WR#85八木選手へのパスのあと、QB#11ロックレイ選手のオプションキープでダウン更新、敵陣39ヤードでファーストダウンを更新します。ファーストダウンのプレーでQB#11ロックレイ選手は、一気にエンドゾーンを狙ってパスを投じますが、これをマンツーマンでカバーしていたDB#1中谷選手がインターセプト。嫌な試合の流れを断ち切るとともに、前半追い上げて折り返すチャンスを掴みます。
タッチバックのため自陣20ヤードからのBigBlueの攻撃は、WR#14前田選手へのパスでダウンを更新すると、今度はQB#3クラフト選手が自ら走りダウン更新。さらにWR#85鈴木選手へ続けてパスが成功し、敵陣17ヤードまでテンポ良く前進をします。しかし、ここからのノジマ相模原のディフェンスは厚く、3rdダウンロングで中央を突いたRB#21高木選手も止められてしまいます。しかしここでフェイスマスクの反則でダウンを更新し、ゴール前8ヤードからファーストダウンとなります。エンドゾーン狙うQB#3クラフト選手ですが、1stダウンでのスクランブルで5ヤード進み、パス失敗の後の3rdダウン。QB#3クラフト選手から、左パイロンぎりぎりにWR#85鈴木選手へTDパスが成功。13-17とTDでノジマ相模原を追い上げて、前半を折り返します。
後半最初のノジマ相模原の攻撃は、RB#2宮幸選手、RB#29吉田選手とランプレー組み立てに変えてきます。これに、DB#41森岡選手、DL#91定方選手、DL#93佐久間選手と上手く反応しロングゲインは阻止。さらにオフエンスのパスインターフェアの反則で、ノジマ相模原は自陣まで大きく後退すると、LB#5コグラン選手がQBサックでさらに押し下げます。結局ノジマ相模原の後半最初の攻撃は、パントで交代。BigBlueディフェンスにもリズムが生まれてきます。
自陣23ヤードからのBigBlueの攻撃は、TE#87松岡選手、RB#19鈴木選手、RB#28伊藤選手、WR#84近江選手とプレッシャーを受けながらも連続してパスを通し、一気に敵陣22ヤードまでボールを進めます。さらにパスからスクランブルに出たQB#2政本選手は、ボールを掻き出されてファンブルしますが、前方に転がったボールをOL#50荒井選手がリカバーしてダウンを更新。運も味方に付けてゴール前15ヤードでファーストダウトなりますが、ここからのエンドゾーンは遠く4thダウン。K#11佐藤選手が登場し、この試合4本目となる32ヤードFGを成功させ、19-17と初めて逆転をします。
ノジマ相模原のキックオフリターンを、RB#28伊藤選手、DB#32高橋選手が止め、自陣22ヤードからノジマ相模原の攻撃。QB#11ロックレイ選手が上手くボールをキープして続けてダウンを更新すると、今度はそれまでフェイカーだったRB#2宮幸選手にボールを渡して17ヤード進み、敵陣に入ってダウンを更新したところで3Qが終わり、試合はいよいよ4Qに入ります。ノジマ相模原は、サイドが変わるとプレーをパスに変更。WR#85八木選手に続けてパスが通り、ゴール前9ヤードでファーストダウンを更新します。ここからRB#2宮幸選手は、正面に空いたホールを抜けると、タックルをものともせずに一気にエンドゾーンまで駆け抜けTD。この時点では得点は19-23と4点差。しかしノジマ相模原はTFPで2点を狙います。オプションフェイクからQB#11ロックレイ選手が自ら突進しますが、LB#5コグラン選手がすかさずタックル。さらにDB#1中谷選手がフォローし、2点追加を阻止します。
この後、BigBlueはゴール前33ヤードまで進みK#11佐藤選手がこの日5本目となる49ヤードFGを狙いますが失敗。ノジマ相模原も厳しいパスディフェンに苦労しパントで終わり、暫く小康状態となります。4Qも3分を切り、BigBlueの自陣21ヤードからの攻撃。QB#3クラフト選手が登場すると、WR#84近江選手へこの試合最長となる64ヤードのパスが成功し、一気にゴール前8ヤードまで進みます。エンドゾーンを狙うQB#3クラフト選手は、1stダウンのパス失敗の後、2ndダウンではスクランブルで駆け上がると、タックルを受けながらもエンドゾーンに自ら飛び込みTDを獲得。TFPキックも成功し、26-23と再度逆転に成功します。
残り1分41秒からのノジマ相模原の攻撃は、自陣31ヤードから。ラッシュを受けながらもQB#11ロックレイ選手が投じたパスは、WR#14西川選手がキャッチし、敵陣44ヤードまで進みます。ここからWR#85八木選手へのパスに、QB#11ロックレイ選手のスクランブルでゴール前15ヤードでファーストダウンを更新します。TDを奪われれば敗退が決定的なBigBlueは、1st/2ndダウンのパスをDB陣のマークで死守。ここでノジマ相模原は、3rdダウンではRB#2宮幸選手のランを選択。これで時計を動かし3秒前でタイムアウトを取り、4thダウンで同点のFGを狙います。BigBlueも、残りタイムアウトを使い切りプレッシャーを掛けますが、K#13鈴木選手は落ちいて29ヤードFGを成功。26-26の同点となり4Qが終了し、勝負の行方は昨年同様タイブレークのオーバータイムで決着を付ける事になります。
続くBigBlueの攻撃。TE#40スタントン選手へのパスで9ヤード進むものの、その後反則もあり、4thダウン8ヤードゴール前23ヤードの厳しい場面となります。4thダウンギャンブルでは、右サイドのWR#84近江選手が、ダウン更新ぎりぎりで振り向くと、そこにQB#2政本選手のパスがヒット。背後からDB#7ハイタワー選手の手がかかりますが、それを反転して振りほどくと一気にエンドゾーンまで駆け上がりTDを奪います。K#11佐藤選手のTFPキックも成功し、起死回生のプレーから再び33-33の同点に追いつきます。
タイブレーク2回目は、順番が入れ替わり、続けてBigBlueの攻撃から始まります。QB#2政本選手は、厳しいラッシュでロスタックルを受けますが、逆に相手のパスインターフェアの反則もあり前進。しかし、今度はホールディングの反則で再び罰退します。WR#85鈴木選手へのパスでゴール前12ヤードまで挽回すると、4thダウン2ヤードでは、一度はFG隊形をセットしますが、タイムアウトを取るとサイドラインからの指示はギャンブル。QB#2政本選手が自ら飛び込み、ゴール前2ヤードでファーストダウンを更新します。ここでQBはQB#3クラフト選手に交代すると、2ndダウンでTE#40スタントン選手へのTDパスが成功。TFPキックも成功し、今度はノジマ相模原へ40-33とプレッシャーを掛けます。
変わってノジマ相模原の攻撃。これまで以上にDL/LBがQBへチャージを掛けると、1stダウンのWR#23伊藤選手へのパスは2ヤードでダウン。2ndダウンでは、LB#6大滝選手がQBにチャージしてボールが浮きパス失敗。3rdダウンでは、RB#2宮幸選手へのハンドオフをすかさずDL#96植村選手がタックルし、2ヤードでダウン。ゴール前21ヤード、4thダウン6ヤードのプレーは、カバーされてターゲットが見つからず、QB#11ロックレイ選手はパスポケットから右オープンに走り出ます。迫るDL/LBを避けるように、ジャンピングスローでエンドゾーンに投げ込みますが、これはオーバースローで失敗。最後はディフェンスの積極果敢なプレーで相手に前進を許さず、今回もタイブレークを制して勝利を勝ち取りました。
後半も、なかなかTDに結びつかなかったものの、K#11佐藤選手の安定したFGキックで加点し逆転。4Q序盤にTDを奪われて再度逆転されますが、このTFPではキックでは無く2点コンバージョンをノジマ相模原は選択しました。あくまで推測ですが、点の取れない展開に少しでも加点したいという焦りを相手に起こさせる勢いが、ディフェンスに有ったかもしれません。結果論ですが、ここでキックが成功して19-24となれば、最後のFGは逆転サヨナラFGになった可能性もあるわけで、ここはチームの勢いが相手にそのプレーを選択させた、三つ目のターニングポイントと言えるかもしれません。ただ、厳しい事を言えば、残り1分41秒からのノジマ相模原の攻撃をもう少し抑える事が出来れば、タイブレークに入る事もなかったわけで、そういう意味では次に向けて反省点も多かったと思われます。いずれにしても、オフェンス、ディフェンス共に、LIXIL戦での教訓を生かして成長したからこそ、この試合で最後に結果を出せた事は間違いありません。
続く試合では、昨年のチャンピオン富士通をオービックが破り、3年続けてオービックと東京ドームで対戦することになりました。2017年は僅差で敗れましたが、昨年は全く試合をさせて貰えず大差での敗戦。今回も正直実力差チーム力の差は大きく、このままでは昨年の二の舞になるでしょう。危機感を共有して、個人としてもチームとしても成長してこの試合に勝てたように、さらなる努力の積み重ねがこの二週間という短い期間で要求されます。勿論、オービックもさらに積み上げて試合に臨むでしょう。それは、また秋のリーグ戦に向けての積み上げにもなります。3年振りの優勝が今回のゴールではありますが、その先には秋のリーグ戦、Japan X Bowl、そしてRice Bowlに繋がるマイルストーンの一つ、試金石でもあります。そのゴールに立つに相応しいチームであるのか、その深化・真価・進化を見せて欲しいと思います。Go BigBlue!
ここまでのノジマ相模原は、2年目QBのQB#11ロックレイ選手が好調。ルーキーも含めたレシーバー陣も厚みが増し、ブロック予選2試合でのパッシングヤードは500ヤードを超えています。またグランドアタックでも、RB#2宮幸選手、RB#29吉田選手は言うまでも無く、QBのロックレイ選手の機動力も脅威であり、オフェンス力では準決勝進出4チームの中でトップクラスと言って良いでしょう。またディフェンスでも、BigBlueのレシーバー陣を押さえるべく、長身のDB#7ハイタワー選手、DB#36グリフィン選手が控えており、ディープゾーンへのパスは厳しいと思われます。ブロック予選2試合では、オフェンス力に課題を感じたBigBlueとしては、ショートミドルのパスを組合せ、そこに効果的にランオフェンスを絡める事が出来るか、ヘッドコーチ(HC)としてもQBとしても、#3クラフト選手の采配が鍵になりそうです。コイントスの結果、後半の選択権を選んだBigBlue DB#1中谷キャプテン。いよいよK#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
先制、同点、逆転され、追い上げる
キックオフはタッチバックとなり、自陣25ヤードからノジマ相模原最初の攻撃。RB#2宮幸選手のランでダウンを更新すると、パスでダウン更新を狙いますが、DL#93佐久間選手、LB#90遠藤選手とプレッシャーが厳しく4thダウンパントで攻守が入れ替わります。BigBlue最初の攻撃シリーズは、QB#3クラフト選手が登場。ファーストプレーでパスを投じますが、これをLB#18増山選手がインターセプトし、あっと言う間に攻撃権がノジマ相模原に移動します。ゴール前21ヤードからのノジマ相模原の攻撃ですが、DB#7米田選手のパスカット、LB#5コグラン選手のQBサック、さらにDL陣の猛チャージでパス失敗となり、4thダウンでは39ヤードFGをK#13鈴木選手が狙います。しかし、キックはポストを外れて失敗。ディフェンス陣の奮闘が光ります。BigBlue 2回目の攻撃シリーズでは、いきなりQB#3クラフト選手がQBサックを受けて後退しますが、WR#84近江選手へのパスが通ると、ここからランアフターキャッチ(RAC)で距離を伸ばし、一気に24ヤード進めます。さらにTE#40スタントン選手へのパスで敵陣に入ると、ゴール前34ヤードまで進むものの4thダウン4ヤード。ここでK#11佐藤選手が登場すると、51ヤードのFGを成功させ、まずはBigBlueが3-0と試合を先制します。しかしノジマ相模原も直ぐさま反撃。WR#85八木選手へのロングパスが通り、一気にゴール前30ヤードまで進むと、再び八木選手へのパスでゴール前9ヤードでファーストダウンを更新。ところがDL#44福岡選手のQBサック、LB#6大滝選手のチャージでQB#11ロックレイ選手が大きく後退。その為4thダウンでK#13鈴木選手が39ヤードのFGを蹴り込み、3-3の同点に押さえます。
キックオフをWR#85鈴木選手が自陣17ヤードまで戻したところで、試合は2Qに入ります。2回パス失敗のあと、QB#3クラフト選手がスクランブルしますが、1ヤード足らず4thダウンパント。P#11佐藤選手のパントをキャッチしたWR#23伊藤選手は、一度はタックルされますがそれを振りほどくと、BigBlueのカバーチームを抜き去り71ヤードを独走して、パントリターンTD。あっと言う間に、3-10と逆転を許してしまいます。
気持ちを切り替えてBigBlueの攻撃は、WR#14前田選手、WR#84近江選手と続けてロングパスが成功し一気に敵陣17ヤードまで進みます。さらにWR#82白根選手へのTDパスが成功しますが、これはBigBlueの反則で取消。QBサックも受けさらに後退するものの、相手の反則でゴール前9ヤードでファーストダウンを更新します。ここからQB#3クラフト選手はエンドゾーンのターゲットを狙いますが、厳しいラッシュとマークに軌道が定まらず失敗。このシリーズもK#11佐藤選手が登場し、22ヤードFGを成功させ、6-10とじわりと点差を縮めます。
ノジマ相模原は、ラッシュを受けながらもQB#11ロックレイ選手が奥に投げ込んだパスをWR#23伊藤選手がキャッチしてゴール前20ヤードまで進むと、今度はDBを抜いてエンドゾーンに走り込むWR#85八木選手にTDパスが成功。直ぐさま点差を6-17と再び広げます。その後、パントで攻撃権が双方移動した後のノジマ相模原の攻撃は、直前のBigBlue K#11佐藤選手のパントをブロックし、敵陣の49ヤードから開始。WR#85八木選手へのパスのあと、QB#11ロックレイ選手のオプションキープでダウン更新、敵陣39ヤードでファーストダウンを更新します。ファーストダウンのプレーでQB#11ロックレイ選手は、一気にエンドゾーンを狙ってパスを投じますが、これをマンツーマンでカバーしていたDB#1中谷選手がインターセプト。嫌な試合の流れを断ち切るとともに、前半追い上げて折り返すチャンスを掴みます。
タッチバックのため自陣20ヤードからのBigBlueの攻撃は、WR#14前田選手へのパスでダウンを更新すると、今度はQB#3クラフト選手が自ら走りダウン更新。さらにWR#85鈴木選手へ続けてパスが成功し、敵陣17ヤードまでテンポ良く前進をします。しかし、ここからのノジマ相模原のディフェンスは厚く、3rdダウンロングで中央を突いたRB#21高木選手も止められてしまいます。しかしここでフェイスマスクの反則でダウンを更新し、ゴール前8ヤードからファーストダウンとなります。エンドゾーン狙うQB#3クラフト選手ですが、1stダウンでのスクランブルで5ヤード進み、パス失敗の後の3rdダウン。QB#3クラフト選手から、左パイロンぎりぎりにWR#85鈴木選手へTDパスが成功。13-17とTDでノジマ相模原を追い上げて、前半を折り返します。
再逆転するも逃げ切れずに同点で4Q終了
3Q最初の攻撃シリーズは、QB#2政本選手が登場。WR#85鈴木選手、WR#84近江選手とパスを通すと、自ら23ヤードを運んでゴール前19ヤードでファーストダウンを更新します。ここからパスでエンドゾーンを狙いますが、レシーバーとの呼吸が合わず4thダウンに。K#11佐藤選手が登場すると、41ヤードのこの日3本目のFGを成功させます。後半最初のノジマ相模原の攻撃は、RB#2宮幸選手、RB#29吉田選手とランプレー組み立てに変えてきます。これに、DB#41森岡選手、DL#91定方選手、DL#93佐久間選手と上手く反応しロングゲインは阻止。さらにオフエンスのパスインターフェアの反則で、ノジマ相模原は自陣まで大きく後退すると、LB#5コグラン選手がQBサックでさらに押し下げます。結局ノジマ相模原の後半最初の攻撃は、パントで交代。BigBlueディフェンスにもリズムが生まれてきます。
自陣23ヤードからのBigBlueの攻撃は、TE#87松岡選手、RB#19鈴木選手、RB#28伊藤選手、WR#84近江選手とプレッシャーを受けながらも連続してパスを通し、一気に敵陣22ヤードまでボールを進めます。さらにパスからスクランブルに出たQB#2政本選手は、ボールを掻き出されてファンブルしますが、前方に転がったボールをOL#50荒井選手がリカバーしてダウンを更新。運も味方に付けてゴール前15ヤードでファーストダウトなりますが、ここからのエンドゾーンは遠く4thダウン。K#11佐藤選手が登場し、この試合4本目となる32ヤードFGを成功させ、19-17と初めて逆転をします。
ノジマ相模原のキックオフリターンを、RB#28伊藤選手、DB#32高橋選手が止め、自陣22ヤードからノジマ相模原の攻撃。QB#11ロックレイ選手が上手くボールをキープして続けてダウンを更新すると、今度はそれまでフェイカーだったRB#2宮幸選手にボールを渡して17ヤード進み、敵陣に入ってダウンを更新したところで3Qが終わり、試合はいよいよ4Qに入ります。ノジマ相模原は、サイドが変わるとプレーをパスに変更。WR#85八木選手に続けてパスが通り、ゴール前9ヤードでファーストダウンを更新します。ここからRB#2宮幸選手は、正面に空いたホールを抜けると、タックルをものともせずに一気にエンドゾーンまで駆け抜けTD。この時点では得点は19-23と4点差。しかしノジマ相模原はTFPで2点を狙います。オプションフェイクからQB#11ロックレイ選手が自ら突進しますが、LB#5コグラン選手がすかさずタックル。さらにDB#1中谷選手がフォローし、2点追加を阻止します。
この後、BigBlueはゴール前33ヤードまで進みK#11佐藤選手がこの日5本目となる49ヤードFGを狙いますが失敗。ノジマ相模原も厳しいパスディフェンに苦労しパントで終わり、暫く小康状態となります。4Qも3分を切り、BigBlueの自陣21ヤードからの攻撃。QB#3クラフト選手が登場すると、WR#84近江選手へこの試合最長となる64ヤードのパスが成功し、一気にゴール前8ヤードまで進みます。エンドゾーンを狙うQB#3クラフト選手は、1stダウンのパス失敗の後、2ndダウンではスクランブルで駆け上がると、タックルを受けながらもエンドゾーンに自ら飛び込みTDを獲得。TFPキックも成功し、26-23と再度逆転に成功します。
残り1分41秒からのノジマ相模原の攻撃は、自陣31ヤードから。ラッシュを受けながらもQB#11ロックレイ選手が投じたパスは、WR#14西川選手がキャッチし、敵陣44ヤードまで進みます。ここからWR#85八木選手へのパスに、QB#11ロックレイ選手のスクランブルでゴール前15ヤードでファーストダウンを更新します。TDを奪われれば敗退が決定的なBigBlueは、1st/2ndダウンのパスをDB陣のマークで死守。ここでノジマ相模原は、3rdダウンではRB#2宮幸選手のランを選択。これで時計を動かし3秒前でタイムアウトを取り、4thダウンで同点のFGを狙います。BigBlueも、残りタイムアウトを使い切りプレッシャーを掛けますが、K#13鈴木選手は落ちいて29ヤードFGを成功。26-26の同点となり4Qが終了し、勝負の行方は昨年同様タイブレークのオーバータイムで決着を付ける事になります。
今年もタイブレークの勝負に
10分間の休憩を挟み、コイントスの結果タイプレーク1回目はノジマ相模原の攻撃から。ゴール前25ヤードからの攻撃は、WR#23伊藤選手へのパスで先ずダウンを更新。ここからRB#2宮幸選手が3回突進しますが、4thダウン1ヤードゴール前5ヤードとなります。ここでノジマ相模原は、FGではなくギャンブルを選択。オプションフェイクから、QB#11ロックレイ選手はエンドゾーンに入っていたTE#98藤本選手にTDパスが成功。キックも決まり、ノジマ相模原が26-33と先ず先攻します。続くBigBlueの攻撃。TE#40スタントン選手へのパスで9ヤード進むものの、その後反則もあり、4thダウン8ヤードゴール前23ヤードの厳しい場面となります。4thダウンギャンブルでは、右サイドのWR#84近江選手が、ダウン更新ぎりぎりで振り向くと、そこにQB#2政本選手のパスがヒット。背後からDB#7ハイタワー選手の手がかかりますが、それを反転して振りほどくと一気にエンドゾーンまで駆け上がりTDを奪います。K#11佐藤選手のTFPキックも成功し、起死回生のプレーから再び33-33の同点に追いつきます。
タイブレーク2回目は、順番が入れ替わり、続けてBigBlueの攻撃から始まります。QB#2政本選手は、厳しいラッシュでロスタックルを受けますが、逆に相手のパスインターフェアの反則もあり前進。しかし、今度はホールディングの反則で再び罰退します。WR#85鈴木選手へのパスでゴール前12ヤードまで挽回すると、4thダウン2ヤードでは、一度はFG隊形をセットしますが、タイムアウトを取るとサイドラインからの指示はギャンブル。QB#2政本選手が自ら飛び込み、ゴール前2ヤードでファーストダウンを更新します。ここでQBはQB#3クラフト選手に交代すると、2ndダウンでTE#40スタントン選手へのTDパスが成功。TFPキックも成功し、今度はノジマ相模原へ40-33とプレッシャーを掛けます。
変わってノジマ相模原の攻撃。これまで以上にDL/LBがQBへチャージを掛けると、1stダウンのWR#23伊藤選手へのパスは2ヤードでダウン。2ndダウンでは、LB#6大滝選手がQBにチャージしてボールが浮きパス失敗。3rdダウンでは、RB#2宮幸選手へのハンドオフをすかさずDL#96植村選手がタックルし、2ヤードでダウン。ゴール前21ヤード、4thダウン6ヤードのプレーは、カバーされてターゲットが見つからず、QB#11ロックレイ選手はパスポケットから右オープンに走り出ます。迫るDL/LBを避けるように、ジャンピングスローでエンドゾーンに投げ込みますが、これはオーバースローで失敗。最後はディフェンスの積極果敢なプレーで相手に前進を許さず、今回もタイブレークを制して勝利を勝ち取りました。
まだまだ伸びる喜び
2Q中盤までは、完全にノジマ相模原ペースで進み、正直このまま試合が終わってしまうのではという危機感すら感じた内容でした。特にオフェンスのプレーに対しては対策が入念に準備されており、決め手に欠けるシリーズが続きました。それでも、最初の得点となったK#11佐藤選手の51ヤードFG成功は、35ヤードまで進めば3点は取れるという確信を与え、それがある事で辛抱が要求される厳しいシリーズも耐えて後半へ繋ぐ事が出来た、最初のターニングポイントだったのではないかと思います。さらに、2Q終盤のDB#1中谷選手のインターセプトで相手の流れを断ち切ると、そこからのシリーズでこの試合初めてのTDを奪い、逆転こそ出来なかったものの点差を追い上げて前半を終え後半に繋ぐ事が出来た事が、もう一つのターニングポイントだったと言えるでしょう。後半も、なかなかTDに結びつかなかったものの、K#11佐藤選手の安定したFGキックで加点し逆転。4Q序盤にTDを奪われて再度逆転されますが、このTFPではキックでは無く2点コンバージョンをノジマ相模原は選択しました。あくまで推測ですが、点の取れない展開に少しでも加点したいという焦りを相手に起こさせる勢いが、ディフェンスに有ったかもしれません。結果論ですが、ここでキックが成功して19-24となれば、最後のFGは逆転サヨナラFGになった可能性もあるわけで、ここはチームの勢いが相手にそのプレーを選択させた、三つ目のターニングポイントと言えるかもしれません。ただ、厳しい事を言えば、残り1分41秒からのノジマ相模原の攻撃をもう少し抑える事が出来れば、タイブレークに入る事もなかったわけで、そういう意味では次に向けて反省点も多かったと思われます。いずれにしても、オフェンス、ディフェンス共に、LIXIL戦での教訓を生かして成長したからこそ、この試合で最後に結果を出せた事は間違いありません。
続く試合では、昨年のチャンピオン富士通をオービックが破り、3年続けてオービックと東京ドームで対戦することになりました。2017年は僅差で敗れましたが、昨年は全く試合をさせて貰えず大差での敗戦。今回も正直実力差チーム力の差は大きく、このままでは昨年の二の舞になるでしょう。危機感を共有して、個人としてもチームとしても成長してこの試合に勝てたように、さらなる努力の積み重ねがこの二週間という短い期間で要求されます。勿論、オービックもさらに積み上げて試合に臨むでしょう。それは、また秋のリーグ戦に向けての積み上げにもなります。3年振りの優勝が今回のゴールではありますが、その先には秋のリーグ戦、Japan X Bowl、そしてRice Bowlに繋がるマイルストーンの一つ、試金石でもあります。そのゴールに立つに相応しいチームであるのか、その深化・真価・進化を見せて欲しいと思います。Go BigBlue!
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