あるOBの呟き- 第四節: vs 富士通フロンティアーズ戦
2021/10/18

オフェンスの要、QBのバードソン選手が今シーズンは抜けたため、オフェンスはQB#18高木選手がリードしますが、その攻撃力に衰えは見られません。特にRBに復帰したRB#2ニクソン選手は、現在リーディングラッシャーであり、そのプレーには注意が必要です。レシーバー陣も健在で、WR#4グラント選手、WR#9宜本選手、WR#81中村選手とターゲットも抱負です。またディフェンスもオールジャパンメンバーが並ぶ厚い壁は堅牢で、力同士の鬩ぎ合いだけでなく、スピードとテクニックでどれだけ相手のプレーをかわしつつボールを進める事が出来るか、難しい試合が予想されます。コイントスの結果、BIG BLUE K#16福岡選手のキックオフで試合が始まります。
止められないオフェンス

BIG BLUEの攻撃は、再び4thダウンパントで終わり、富士通は敵陣44ヤードから攻撃開始。3rdダウン4ヤードでQB#18高木選手が走り出しますが、DB#41森岡選手がダウン更新阻止のタックルを見せます。しかし富士通は4thダウン1ヤードでギャンブルを選択。飛び込むRB#2ニクソン選手をDB#41森岡選手がタックルしますが、前方に倒れ込みファーストダウン更新となります。この後、WR#4グラント選手のパスの後、RB#2ニクソン選手が再びダウンを更新。最後は、左コーナー奥に走り込むWR#4グラント選手へピンポイントのパスが通り、0-21と点差がさらに広がります。

2Q最初のプレーで、WR#85松井選手への41ヤードパスが成功し、ボールは一気に敵陣34ヤードまで進みます。しかしここからディフェンスが奮起し、2回パス失敗に追い込むと、3rdダウンではLB#49中野選手が背後からQB#18高木選手をサックし押し戻します。4thダウンとなり、富士通はK#5納所選手が50ヤードフィールドゴール(FG)を狙いますが、これは失敗。富士通のオフェンスシリーズを、初めて無得点で終わらせます。続くBIG BLUEの攻撃では、WR#85鈴木(隆)選手がタックルを受けてキャッチしたボールをファンプル。富士通に攻撃権が移動しますが、ここもディフェンスが積極的な攻めを見せて、4thダウンパントで攻撃権が移動します。

絶好のTDチャンスですが、富士通ディフェンスも渇が入ったか、ファーストダウンのTDパスは厳しいマークで失敗。2ndダウンのRB#21佐藤(航)選手のダイブは、LB#6徳茂選手が飛び込みゲイン無し。3rdダウンでも、ターゲットがマークされパスは失敗。4thダウンとなり、K#19丸山選手が40ヤードFGを成功させ、10-21と追撃を開始します。ところが次の富士通のファーストプレーでは、ピッチを受けたRB#2ニクソン選手が、大きく空いた右オープンを駆け抜けて65ヤードを独走。あっと言う間にTDを返されてしまいます。この後のシリーズでは、ラッシュを受けて無理な体勢から投げたQB#2政本選手のパスがインターセプトされるなど精彩を欠く一方、富士通はWR#9宜本選手へTDが通り、10-36とさらに点差を広げて前半を終了します。
あと一歩が届かないオフェンス

17-36と追い上げを開始したBIG BLUE。K#19丸山選手のキックオフを、RB#1三宅選手が大きく28ヤードを戻して富士通の攻撃が始まります。1stダウンのパス失敗の後の2ndダウンのプレー。ハンドオフを受けたRB#2ニクソン選手がオフタックルを突くところを、LB#35ガンボア選手がタックル。しかしそれをすり抜けると、正面のDL#9植村選手の横をすり抜けスクリメージラインを超えると、今度はLB#57寺林選手の足下へのタックルも振りほどき止まりません。さらに、DL#90定方選手、DB#25寺中選手、LB#49中野選手と次々にタックルに向かいますが、それらもカットバックでかわすと、一気に右サイドラインを駆け上がり、72ヤードのTDランとなってしまいます。

何とか糸口を掴みたいBIG BLUEは、WR#15九里選手への2回のパスでダウンを更新すると、反則で5ヤード罰退するものの、フリーになったTE#40スタントン選手へ28ヤードのパスが成功し、敵陣に入ります。ここからRB#28伊藤(隆)選手のランとパス、さらにQB#2政本選手のスクランブルを絡めてボールを進めると、TE#40スタントン選手へのパスで、ゴール前10ヤードでファーストダウンを更新します。まずはRB#28伊藤(隆)選手が中央をダイブで突くものの3ヤード進んでタックルを受けます。2ndダウン7ヤードとなると、最後はホットラインTE#40スタントン選手へパスが成功。タックルを受けながらも、そのままエンドゾーンに倒れてTDを奪います。

続くBIG BLUEの攻撃は、WR#87松岡(直)選手へのパスでダウンを更新し敵陣に進みますが、次のQB#2政本選手のパスをDB#40アディヤミ選手がインターセプト。1stダウンのプレーで、スクランブルに出るQB#13高津佐選手をLB#43本田選手がロスタックルした所で、試合は4Qに入ります。WR#19小梶選手へのパスが通り、ゴール前10ヤードでダウンを更新。しかしここから前進を許さず、このシリーズもK#5納所選手が27ヤードFGを成功させます。さらに次の富士通の攻撃シリーズでは、WR#19小梶選手に47ヤードTDパスが成功。得点は24-63とさらに広がっていきます。BIG BLUEはこの後QBをQB#7馬島選手に交代させリズムを変えますが、得点に結びつけることは出来ず、24-63で試合は終わります。
気持ちを切り替え、チームを信じて
前節記録した、チーム最多失点記録(65点)の更新こそ免れましたが、内容的には前節同様に反省点が多い結果となりました。この試合でも1Qに3TDを奪われ、試合の序盤から自ら厳しい状況を作り、最後まで苦しむ結果になりました。それでも、2Q前半に1TD/1FGを奪い反撃の切っ掛けを掴みかけましたが、その直後に直ぐさまTDを返されるとさらに追加点を許し、正直なところ前半で勝負あったという印象です。BIG BLUEのディフェンスが劣っているとは思わないものの、どうにも相手の術中にはまってしまい抜け出せないまま試合が終わってしまう様に、今回も強く感じる内容でした。個々の選手は良いプレーをしているものの、それが点と点のままで繋がらず、点が線になりさらに線が面にならないために、相手に簡単に突破されているように感じます。それが、ここまでの結果からの焦りなのか何なのか迄は分かりませんが、もう一度チームとしての戦い方を思い出す事が必要と感じます。
一方でオフェンスは、まだまだ満足出来る結果では無いものの、トップ3と呼ばれるオービック、パナソニック、富士通の3チームから得点を上げており、攻撃力が無い訳ではありません。ただ、リーグ最多パッシングヤードのQB#2政本選手は、被インターセプト数も5と最多であり、そのバランスの悪さが決定力や得点力不足を招いている気がします。勿論、政本選手だけの責任ではありませんが、以前は感じられたオフェンスの要としての迫力の様な物が、今シーズンは何か焦りのような雰囲気を感じる点が危惧されます。オフェンスも、やはり点と点を結んで線を作り、さらにその線を組み合わせて面にする努力がもっと必要と感じます。苦しい状況が続きますが、それでも次に繋がる糸口も垣間見えた試合だったと思います。
自力でのトーナメント進出可能性は消えましたが、残り3試合を全勝すれば進出出来る可能性は決して小さくありません。先ずはシーズン初勝利を目指して、次の試合での勝利を勝ち取って欲しいと思います。
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