あるOBの呟き- 第七節: vs 東京ガスクリエイターズ戦

2021/11/29

前節ノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)との激戦を制し、プレイオフ進出に望を繋げたBIG BLUE。リーグ戦最終戦は、2年前と同じく東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)との対戦です。この試合に先立つ第一試合でノジマ相模原が勝利したため、東京ガスのプレイオフ進出の可能性は消滅。BIG BLUEも、この試合に勝てば最後のプレイオフ枠であるリーグ4位となりシーズンが続きますが、引分けか敗れた場合は2年前と同じくここでシーズン終了となります。東京ガスとの2年前の対戦では48-7と完勝しており、過去リーグ戦でも7戦7勝と相性の良い相手ですが、今シーズンの東京ガスは補強に成功しチーム力はこれまで以上に向上しています。

今シーズンの東京ガスは、アメリカのメジャーカレッジ出身でNFLコンバイン経験もある、QB#5ジェロッド・エバンス選手を獲得。昨シーズン加入したWR#8ナムディ・アグード選手とのホットラインがオフェンスの軸となり、ここまで2勝4敗の成績ですが、エレコム神戸に27-23で競り勝ち、富士通とも22-32と接戦を演じるなど攻撃力が大きく改善されています。ディフェンスでも、ベテランDB#17ショーン・ドレイパー選手やDL#20シェブライ・レーガン選手等の外国人選手を中心に守りを固めており、特にDBとして能力が高いドレイパー選手とBIG BLUEのレシーバー陣とのマッチアップが、勝敗の行方を大きく左右すると思われます。QB#2政本選手のパッシング記録が何処まで伸びるかも注目されるこの試合は、K#19丸山選手のキックオフで始まります。
 

悔やまれる残り3秒

東京ガス最初のドライブは、RB#10沼田選手、RB#28小泉選手とランプレーでダウンを更新。続く攻撃では、4thダウンパントでBIG BLUEがオフサイドの反則を犯しダウン更新を献上しますが、その後4thダウンパントで交代します。続くBIG BLUEの最初のドライブは、パスでダウン更新を狙うものの届かず、こちらも4thダウンパントで交代となります。敵陣47ヤードからの東京ガスの攻撃は、QB#5エバンス選手からWR14江幡選手へのパスでダウンを更新すると、さらにBIG BLUEのパスインターフェアの反則でゴール前14ヤードでファーストダウンを更新します。ここからエンドゾーンを狙うQB#5エバンス選手ですが、ディフェンスが凌ぎきり、K#89朴選手の30ヤードフィールドゴール(FG)の3点に押さえます。

続くBIG BLUEの2回目の攻撃シリーズは、QB#2政本選手からQB#82白根選手へダウン更新の12ヤードパスで前進。TE#40スタントン選手へのパスで敵陣に入ると、テンポ良くTE#40スタントン選手、TE#87松岡(直)選手とインサイドレシーバーへのパスが続けて通り、ゴール前27ヤードでファーストダウンを更新します。ここからRB#21佐藤(航)選手のランで2ヤード進むものの、3rdコンバージョンのパスは失敗。BIG BLUEも4thダウンでK#19丸山選手が登場し、43ヤードFGを蹴り込み3-3の同点に追いつきます。

K#19丸山選手のキックオフは追い風に乗りタッチバックとなり、東京ガスは自陣25ヤードからの攻撃開始。WR#8アグード選手へのパスで敵陣48ヤードに進むと、次のプレーではWR#9岩越選手へのパス成功に、DL#34ブルックス選手のラフィングザパサーの反則が重なり、ゴール前15ヤードまで一気に前進を許します。ここから東京ガスの反則で5ヤード罰退し、パスも失敗すると、QB#5エバンス選手のスクランブルをLB#35ガンボア選手が5ヤード前進で阻止。3rdダウンのパスも失敗し、4thダウンとなり再びK#89朴選手の32ヤードFGトライとなります。距離的には問題の無いキックですが、割って入ったDL#34ブルックス選手が右手でボールをブロックし、このキックを阻止。ビッグプレーでピンチを脱します。

BIG BLUEの攻撃シリーズに入り試合も2Qに入ります。WR#83木村選手へのパスの後、RB#21佐藤(航)選手のランでダウンを更新すると、相手のパスインターフェアの反則で敵陣でダウンを更新します。WR#85鈴木(隆)選手のパスでダウンを更新すると、テンポ良く直ぐさまTE#40スタントン選手へのパスを通すと、RB#21佐藤(航)選手が切れ上がりますが、1ヤード残します。3rdダウン1ヤードから今度はWR#82白根選手へ9ヤードのパスが成功し、ゴール前9ヤードでファーストダウンを更新。ここからエンドゾーンを狙うBIG BLUEですが、WR#8スミス選手、WR#82白根選手、TE#40スタントン選手と東京ガスのパスディフェンスで3回パスが失敗。4thダウン9ヤードとなり、再びK#19丸山選手が登場し、26ヤードFGを蹴り込み6-3とリードします。

東京ガスの攻撃は自陣26ヤードから、ダウン更新直後のプレーで一気に奧を狙うQB#5エバンス選手。WR#8アグード選手は空中でバスをキャッチするものの、DB#29米田選手がタックルしさらにDB#1中谷選手がボールをパンチアウトしてパス失敗。さらに3rdダウン6ヤードではQB#5エバンス選手がスクランブルしたところに、LB#17茂木選手が背後からボールを叩き出すファンブルフォース。このボールをDL#9植村選手が飛び込んでリカバーし、ターンオーバーを奪います。チャンスを掴んだBIG BLUEは、RB#21佐藤(航)選手のランでダウンを更新すると、WR#14遠藤選手へのパスでさらにダウンを更新してゴール前31ヤードまで進みます。次のプレーでは、DBと競り合いながらエンドゾーンに走り込むWR#8スミス選手へピンポイントのパスが成功しTD。13-3と点差をさらに広げます。

リズムを掴んだBIG BLUEは、キックオフリターンのDB#17ドレイパー選手を、LB#24鎌田選手が15ヤードでタックルし、東京ガスの攻撃が始まります。ランプレーが続きダウンを更新して、3rdダウン1ヤードからのプレー。ダイブプレーを想定してLB陣が上がった後ろに入ったTE#82伊津野選手へパスが通され、そのまま一気に41ヤード運ばれてしまいます。ゴール前17ヤードからの東京ガスの攻撃は、ランプレーで刻み最後はRBに入ったDB#17ドレイパー選手が3ヤードを飛び込みTDを奪います。さらに、続くBIG BLUEの攻撃では4thダウン4ヤードからギャンブルを選択。しかしパス失敗となり、東京ガスが自陣45ヤードから残り35秒の攻撃となります。既にタイムアウトを使い切っている東京ガスですが、ランプレーで敵陣34ヤードまで進むと、何とかスパイクで時計を残り3秒で止めます。ここからK#89朴選手が52ヤードのFGを蹴り込み、前半は13-13の同点で折り返します。
 

1点差の攻防

試合の流れを掴みかけたものの、最後に嫌な流れで同点に追いつかれて折り返した前半。後半はBIG BLUEの攻撃から再開です。キックオフがタッチバックとなり、自陣25ヤードからのBIG BLUEの攻撃は、3rdダウン1ヤードをTE#40スタントン選手へのバスでまずはダウンを更新。さらにRB#21佐藤(航)選手のランで6ヤード進んだ後、今度は中央を抜けたWR#14遠藤選手へ36ヤードのロングバスが成功し、一気にゴール前22ヤードまで前進します。QB#2政本選手のキープで4ヤード前進した後の2ndダウンのプレー、一呼吸遅れて走り出たRB#21佐藤選手は、LBとDBのパスカバーの隙間に走り込み、そこにQB#2政本選手からのパスがピンポイントで届きます。それをキャッチしたRB#21佐藤(航)選手はそのままエンドゾーンに走り込みTD。テンポ良い攻撃で、後半最初のTDを奪います。

K#19丸山選手のキック蹴り直しが2回あり、自陣40ヤード始まる東京ガスの攻撃。オフサイドの反則もあり、3rdダウンで12ヤードが残ります。バスでダウン更新を狙うQB#5エバンス選手ですが、上手くラッシュとすれ違うと一気に19ヤードの独走。辛くもLB#22中山選手がタックルをして止めます。DL#9植村選手のロスタックル、パスラッシュでのバス失敗と4thダウン4ヤードが残ります。東京ガスはギャンブルを選択。QB#5エバンス選手のキープをLB#5コグラン選手がタックルしますが、ぎりぎりのダウン更新。ここから東京ガスは、DB#17ドレイパー選手をRBに入れてボールを持たせると、ゴール前15ヤードでファーストダウンを更新します。しかしLB#57寺林選手のファンブルフォース(東京ガスリカバリー)や、反則もありゴール前24ヤードまで後退した東京ガスは、K#89朴選手の41ヤードFGの3点でこのシリーズを終わります。

続くBIG BLUEの攻撃は4thダウンパントで交代。次の東京ガスの攻撃も、3rdダウンでのLB#22中山選手の好タックルで4thダウンパントで終了します。次の自陣15ヤードからのBIG BLUEの攻撃。WR#14遠藤選手へのパスはやや高く上へ弾いてしまいます。これを後ろにいたDB#17ドレイパー選手がキャッチすると、ゴール前5ヤードまで戻されてしまいます。1stダウンのRB#28小泉選手のランは、LB#35ゴンボア選手が5ヤードのロスタックル。ここで3Qが終わり、試合は4Qに入ります。その4Q最初のプレー、マンツーマンカバーのDB#23永井選手とWR#8アグード選手との空中戦となりますが、高さで優位なWR#8アグード選手がボールをキャッチ。キックも決まり、20-23と東京ガスが逆転に成功します。

東京ガスのキックオフはスクイーズキックとなり、TE#40スタントン選手が自陣38ヤードまで戻します。その1stダウンのプレー、RBにワンフェイクを入れてフィールド奥のターゲットをじっと見つめるQB#2政本選手。その先には、WR#8スミス選手と追いかけるDB#32冨田選手が、競り合いながら真っ直ぐゴールポストに向かっています。QB#2政本選手は、そこに大きくリード気味のパスを投じると、WR#8スミス選手が最後に一伸びしてキャチ。51ヤードのロングバスが成功して、一気にゴール前11ヤードまで攻め込みます。ビッグプレーに沸くスタンドの歓声がまだ鳴り止まない内に、直ぐに次のプレーが始まります。ハンドオフを受けたRB#21佐藤(航)選手は、スクリメージラインを抜けると、直ぐに右にカットバック。二人にタックルされながらも、そのままエンドゾーンに飛び込みTD。逆転されてから2プレー29秒で、27-23と再逆転に成功します。

東京ガスの次の攻撃は、自陣47ヤードまで進むものの4tダウン1ヤード。ギャンブルを選択しQB#5エバンス選手がダイブしますが、スクリメージライン上でラッシュするディフェンスと上手くすれ違うと、そのままダウンフィールドを一気に駆け上がり、ゴール前6ヤードまで進みます。ここからエンドゾーンを狙いますが、DB#23永井選手のロスタックルとパスカバーで防ぐと、RBに入るDB#17ドレイパー選手のランプレーをDL#34ブルックス選手が1ヤードでタックル。4thダウンとなると、東京ガスはK#89朴の23ヤードFGを選択。得点は許すものの、BIG BLUEディフェンスが27-26とリードを守ります。

BIG BLUEの攻撃は、WR#8スミス選手へのパスで敵陣34ヤードに入り、TE#40スタントン選手へのパスでさらに11ヤード前進します。しかし、そこからパス失敗が続き、4thダウン10ヤードとなり、K#19丸山選手が41ヤードFGを狙います。距離的には問題無かったものの、キックは右にそれて失敗。K#19丸山選手としては、今シーズン初めてFGを失敗してしまいます。続く東京ガスの攻撃では、リバースプレーからQBへパスを投げる「フィリースペシャル」も見せますが、ディフェンスが守り切り4thダウンパントで交代。続くBIG BLUEの攻撃は、RB#21佐藤(航)選手が華麗なカットバックで28ヤード前進すると、最後も佐藤選手が7ヤードを運んで、この試合自身三つ目のTDを奪い、34-26と点差を広げます。この後東京ガスの攻撃を、きわどい場面もありましたが守り切り、残り54秒をニーダウンで消化し、3勝目を上げるとともにプレイオフ進出が確定しました。
 

3シーズン振りのプレイオフへ

前節のノジマ相模原戦と同じ、この試合もリードが何度か入れ替わる厳しい内容でした。スタッツを見るとランで196ヤード、パスで195ヤード、合計391ヤードを許しており、ディフェンスとしては課題が残った試合だったと言えます。それでも失点が26点であったのは、東京ガスの得点チャンスのうち、4回をFGに押さえたことで、特に最初の30ヤードと最後の23ヤードFGは、ゴール前10ヤード前後の攻防で、TDではなくFGの3点にとどめたことは大きかったと言えます。結果、その点差4点×2回の8点差が、最終得点差になったと言えるでしょう。また、3回のファンブルフォース(1回はファンブルリカバー)もディフェンスが機能していた反面、反則で3回のダウン更新を許している点は反省が必要でしょう。また、相手レシーバーのキャッチミスに助けられたように見られる場面も多く、次戦に向けて更なる準備が必要なことは言うまでもありません。

オフェンスについても、テンポアップして自分達のリズムに持ち込んだ時の強さは感じられるものの、シリーズによってはオフェンスの緩急を付けることで、相手ディフェンスに的を絞らせないようにすることも必要でしょう。さらに言えば、BIG BLUEの攻撃時間は16分31秒に対して、東京ガスは31分29秒使用しています。これは裏を返せば、それだけBIG BLUEのディフェンスがフィールドにいてプレーをして居るわけで、スタミナや集中力などを考えると、オフェンスが時間を使ってディフェンスを少し楽にすることも必要と思われます。さらに、前半終了間際に時間を残して相手に同点のFGを許しましたが、タイムマネージメントを意識すれば、この最後のFGは回避できたかもしれません。このあたりは、チームの考え方(フィロソフィー)や、オフェンスの流れもあると思うので一概に何が良いとは言えませんが、単調な印象を受けたことも事実で、それが場合によっては東京ガスのディフェンス有利に感じられた理由かもしれません。

何とかリーグ戦を勝ち抜き、3勝3敗1分の勝点10となり、リーグ4位が確定。2018年シーズン以来3シーズン振りのプレイオフ進出を勝ち取りました。プレイオフの対戦相手は、全勝でリーグ戦を勝ち抜いたパナソニックインパルスとの対戦になります。リーグ戦(第三節)での対戦は、17-65と完敗しています。この二週間で、オフェンス・ディフェンス・スペシャルチーム、全てのユニットがこれまでで最高な状態にまで準備をして試合に臨まなければ、勝利どころか前回の轍を踏むことにもなりかねません。今シーズン3回目の関西遠征となりますが、勝利を勝ち取って再び東京ドームへ戻ってきて欲しいと思います。

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