第四節: LIXILディアーズ戦の見所

2016/10/01

第三節アサヒビールシルバースターとの接戦を何とか凌ぎきり勝利をもぎ取ったBigBlue。さらに厳しさを増す後半戦最初の対戦チームは、パールボウルの再戦となるLIXILディアーズ(以下、LIXIL)です。第三節にOBICと対戦したLIXILは、前半はOBICの堅い守りに阻まれ2FGの6点止まり。後半もオフェンスに苦しみ、やっと4Q終盤にTDを奪います。OBICオフェンスも同様に1TD/2FGを奪っていますが、さらにWR#18木下選手が2回のキックオフリターンTDをしており、これがそのまま点差となり敗れています。

春シーズン中の故障のために、ここまでオフェンスコーディネーターに徹しているQB#3クラフト選手。前節同様にQBに#14政本選手がこの試合も先発する場合、最近の試合では珍しくなってきた日本人QB対決が実現します。LIXIL QBの#9加藤選手はオールジャパン代表選手で、経験も実績も十分。一方BigBlue QBの政本選手も、大学代表チームのQBを努めてきた逸材。経験ではLIXIL 加藤選手が上回るものの、ここまでの二試合の結果を見る限りでは政本選手の実力も決して引けを取りません。この両QBの対決が、この試合最大の見所と言って良いでしょう。
 

オフェンスの見所

QBの政本選手は、春シーズンでは大学代表チームへ参加した事もあり、それ程多くの試合経験を積む事は出来ませんでしたが、富士通戦、アサヒビール戦ではルーキーとは思えない落ち着きと安定感のあるプレーを見せてくれました。特にパスに関しては、サウスポーながらも、ショート、ミドルのパスは、クラフト選手を彷彿させるタイミングでレシーバーに投げ込み、安定感を感じます。アサヒビール戦では、2Q中盤までパス失敗が続きますが、その後安定感を取り戻します。後半では再び成功率が落ち、最終的には24/41と60%を切る成功率でしたが、4TDのうち3TDはパスで奪うなど決定力は向上しています。3rd/4thダウンコンバージョンでは、3rdダウンでは9/15、4thダウンでは2/2と、シリーズを構成する力がある事も証明しています。

しかし、より厳しさを増すLIXILディフェンスに対抗するには、やはりパスの精度向上は必須です。WR#81栗原選手、TE#40スタントン選手というホットラインへのパスは安定しているものの、続く第三、第四のターゲットへの成功率が上がらないと得点には繋がりません。RBへのショートパスと、メインターゲットへのロングパスの間を埋める、ミドルターゲットになる、WR#16梶川選手、WR#18上廣選手、TE#84小林選手へのプレーがどれだけ通るかが、オフェンスの鍵になりそうです。

ランプレーでは、好調なRB#10末吉選手、RB#21髙木選手は勿論、BULLS戦で活躍したRB#15鈴木選手のピンポイント起用もあるかもしれません。鈴木選手は学生時代WRだった事もあり、ランと見せかけてからのパスも有効かもしれません。とは言ってもパールボウルでは、ランプレーは平均3.7ヤードと押さえられており、これを伸ばす対策が必要になります。それが政本選手のQBキープ、スクランブルになる事は間違いありません。アサヒビール戦でも、まるでRBのようにディフェンスに突進するプレーを見せましたが、LIXILにとっても脅威となるでしょう。ラン、パス、そして自らのキープのオフェンス三本柱をどの様に組み合わせてシリーズを作っていくか、サイドラインのクラフト選手と政本選手のコンビネーションに注目です。
 

ディフェンスの見所

パールボウルではDE#34ブルックス選手の活躍が目立ったディフェンス。当然今回もブルックス選手対策は準備してくると思われますが、春とは事なりDE#2イェイツ選手も控えており、LIXIL OLとしてはさらに厳しい状況となるでしょう。二人が左右エンドにシフトすれば中央が薄くなりますので、DE#31藤井選手、DE#44福岡選手のラッシュが期待出来ます。またDE#2イェイツ選手が中央に回れば、今度は左右からスピードのあるDE#98森田選手、DE#96長尾選手のラッシュが想定されます。パールボウルでもかなりのプレッシャーがLIXIL QB加藤選手にあったと思いますが、今回はさらに強力なプレッシャーでどこまで相手のプレーを崩す事が出来るかが勝負の鍵になりそうです。

OBIC戦では、厳しいラッシュを受けQB#9加藤選手の縦のパスは精度を欠き、また左右への早いタイミングパスもOBICセカンダリーの素早いタックルで失敗に追い込まれ、結果パス成功率は15/40(36%) 3インターセプトと散々な結果に終わっています。二週間の間にLIXILとしても十分に対策を準備してくると思われますが、このOBIC戦でのディフェンスは大いに参考になるでしょう。課題はアサヒビール戦でも何度か見られた、反応しすぎる余りに空いたスペースにキャリアーが送り込まれる事と、QBを追い詰めながらもあと一歩足りない距離感をどれだけ縮められるかでしょう。パールボウルでもQBを追い込みながらも、そこからのスクランブルやパスで前進を許す場面が何度もありました。同じ轍を踏まないよう注意が必要です。

また、パス成功率が上がらなかった最大の理由は、やはりOBICのDB陣がしっかりとレシーバーをマークして、パスカットやインターセプトをしっかり決めていたからで、これはBigBlueのDB陣にも大いに期待したいところです。前節の試合最後のプレーで見事にパスカットでチームを救ったDB#29佐野選手は勿論、その前のプレーでやはり相手のパスを防いだDB#23保宗選手。またレシーバーへの対応の素早いDB#20矢部選手等、LIXILのレシーバー陣とのマッチアップはディフェンスの大きな見所になる事は間違いありません。
 

試合の見所

OBIC対LIXL戦で勝敗を決めたのは、やはりWR#18木下選手選手の二つのキックオフリターンTDです。BigBlueにもWR#81栗原選手という名リターナーがいるだけに、今回はLIXILもキッキングゲームを考えてくるでしょう。また、キックリターンではLIXILも大きなリターンを何度もしており、キックカバーだけで無くキックリターンにも注意が必要です。アサヒビール戦では、結果的にBigBlueの2FGの成功とTFPキック全ての成功が最終得点差に繋がっています。ですから、スペシャルチーム、そしてキッキングゲームの重要度はさらに高くなります。過去ファイナルステージでは、オンサイドキックを続けて決められた苦い経験もしています。オフェンス、ディフェンス、そしてスペシャルチームと、ほぼ互角の対戦となるだけに、ミスをしない事、しかし大胆に攻め続ける勇気が、最終的な勝敗を決する勝因になる事は間違いありません。

前節、予想以上の点差で星を落としてしまったLIXILは、必ずプレーを修正してこの試合に臨んできます。前節以上に手強いチームになってくる事は間違いありません。しかし、それに打ち勝つ力が今のBigBlueに有る事も確かです。後は、持てる力と技術を、どれだけ試合で発揮できるか、その実行力の勝負になる事は確実です。OneBLUE! Go BigBlue!

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE