第五節: OBICシーガルズ戦の見所

2016/10/16

前半途中18点のリードを奪いながらも、その後の相手の反撃を押しとどめる事が出来ず、悔しい逆転負けとなった第四節のLIXIL戦。その敗戦を振り返る間もなく、第五節ではここまで全勝のOBICシーガルズ(以下、OBIC)との対戦となります。OBICは、初戦の対ノジマ相模原戦ではTFPキックの1点差で辛くも勝利するものの、その後の試合では実力通りの強さを見せています。第三節ではLIXILと対戦。オフェンス、ディフェンスでは互角だったものの、スペシャルチームでリターナーに入ったWR#18木下選手が2本のキックオフリターンTDを見せ、これがそのまま点差となり勝利しています。オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームと、フットボールの三本柱全てに力がある強豪チームです。

OBICとは、1st/2ndステージ合わせてこれまで8戦して8敗と未だ勝ち星の無い相手。しかし2013年の1stステージでは、クラフト選手と龍村選手の壮絶なオフェンス戦となり惜しくも41-42で敗れました。また昨年は2ndステージで対戦。ここでも終盤1TD差まで追い上げるも届かず、敗戦。この結果ファイナルステージ進出が消えた悔しい試合となりました。まだ勝ち星の無い相手ではありますが、富士通戦、LIXIL戦と、強豪チームにあと一歩まで迫りながら敗れた悔しさをバネにして、今度こそ上位チームの一角を崩す正念場となる試合になります。

オフェンスの見所

LIXIL戦から試合に復帰したQB#3クラフト選手。パス成功率や4被インターセプトとまだ万全では無い様子ですが、2TDパスを奪うなどその実力に変わりはありません。OBICの先発が予想されるQB#15ニューハイゼル選手は、クラフト選手と同じUCLA出身で、両者による「UCLA対決」はこの試合の見所の一つです。

この試合鍵となるのは、LIXIL戦では60%弱と不本意だったクラフト選手のパスオフェンスが、何処まで向上し得点に繋がるかです。DL#11ジャクソン選手、#23ビーティーJr.選手のラッシュには毎回悩まされますが、この二人に加えてスピードとパワーのあるラインが揃っており、パスプロテクションだけで無くランプレーでもOL陣は苦労しそうです。LIXIL戦では久しぶりの実戦であったためか、クラフト選手のリリースタイミングに少し間があり、それが相手にインターセプトポジションに入る余裕を与えていたように思います。QBとレシーバーの、あうんの呼吸を何処まで戻して試合に臨めるかが勝敗を分ける大きな要素になります。

BigBlueのプランで重要なのは、どの様にクラフト選手とQB#14政本選手を使い分けてオフェンスに幅を持たせるかです。政本選手は、既に富士通戦、アサヒビール戦で一試合全てを担当し、スターターとしても十分通用する能力を証明済みです。政本選手の場合、最大の魅力であり武器は「走る」事。ランオフェンスの中心はRB#10末吉選手、#21髙木選手になりますが、ここに政本選手のランも加わる事で厚みが加わります。LIXIL戦のように、シリーズ単位での起用になるか、あるいはシチュエーションでプレー毎に後退していくか、これまでに無い多彩な攻撃がこの試合で観られるかもしれません。

ディフェンスの見所

LIXIL戦では、決して悪くは無い内容であったものの、やはり要所要所でのミスや拙いプレーが得点に繋がっており、この試合ではそう言った事を繰り返さない集中力が試されます。特に今回先発が予想されるニューハイゼル選手は、前節のLIXIL QB#9加藤選手同様パス中心のオフェンスを展開してくる事が予想されるため、LIXIL戦での教訓は大いに役立つはずです。多彩なレシーバー陣を要するOBICは、そのパスターゲットをカバーするだけでも大変で、やはりフロントのDLがどれだけQBにラッシュできるかが鍵になりそうです。アサヒビール戦途中からサイドラインに下がっているDE#34ブルックス選手が復帰すれば、かなり大きなプレッシャーとなるはずです。

昨年の試合では、RBへのバブルパスやショベルパス等、時間差でボールが渡りそこから崩れた守備の間隙を走られてロングゲインを許していた印象があります。今シーズンはLB陣のルーキーの活躍も有りセカンダリーの反応が良くなっているため、前回ほどそう言うプレーは出されないと思われるものの、OBICは毎回その裏をかくプレーを準備して通されてしまうため油断は出来ません。QBでは、ニューハイゼル選手以外にも、#6菅原選手、#12畑選手と、タイプの異なる選手がプレー毎に入ってくる事も予想され、硬軟使い分けるOBICのオフェンス対策には苦しみそうです。

ニューハイゼル選手のパスプレーでは、早いタイミングで左右に投げ分けてくるため、LB/DBのセカンダリー陣がどれだけ素早くレシーバーに反応して、キャッチ後のヤード獲得を防げるかが鍵になります。CBの#29佐野選手、#23保宗選手、#25寺中選手、#20矢部選手と、ルーキーもベテランも関係無く、彼らの素早いパスカバーがOBICに勝利する大きな鍵になるでしょう。

試合の見所

前節の木下選手の2リターンTDに象徴されるように、OBICの強さはスペシャルチームも同様。キックオフだけで無く、パントリターンであってもこれは同じで、これまでのどの試合よりもキックカバー、キックリターンが重要になります。キックリターンではWR#81栗原選手が毎回大きく戻していますが、この試合でリターンTDが観られれば勝利を大きく手繰り寄せる事になるでしょう。一方でキックカバーでは相手に大きく戻される場面もあり、突破力のあるOBICリターンチームをどれだけ食い止められるかが重要です。キッキングゲームの出来不出来が、これまで以上に重要となる試合になる事は間違いありません。

第四節終了時点で4勝を上げ、プレーオフを回避出来る6位以上を確定しているOBICに対して、2勝2敗で残り2試合の結果次第では最悪Super-9 9位となりJapan X Bowlトーナメントから脱落する可能性もあるBigBlue。焦る必要は全く無いものの、その危機感を良い意味でのプレッシャーに変えて、初めてOBICに土を付ける試合にして欲しいと思います。OneBLUE! Go BigBlue!

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE