2021セミファイナル: パナソニックインパルス戦の見所

2021/12/05

リーグ戦最終節の東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)との対戦を、苦しみながらも34-26で勝利し、リーグ戦成績を3勝3敗1分(勝点10)迄伸ばしてセミファイナル進出を3シーズン振りに勝ち取ったBIG BLUE。これまで5回セミファイナル(以前のファイナルステージを含む)に進出し、3勝2敗の結果を残していますが、その中で最も多く対戦しているのが、今回の対戦相手でもあるパナソニックインパルス(以下、パナソニック)です。パナソニックとは、初めてファイナルステージ進出をした2010年に対戦。この試合は、残り1秒で逆転のフィールドゴール(FG)を許し、初のジャパンエックスボウル(JXB)進出を阻まれましたが、その後対戦した2017年2018年は勝利しており、現在は2勝1敗の結果が残っています。

2シーズン続けてBIG BLUEに敗れ、2010年シーズン以来のJXB出場を阻まれていたパナソニックですが、2019年シーズンは戦力を充実させて9年振りにJXBに進出します。しかし、ここでは富士通との激戦の末2点差で敗れ、2008年シーズン以来のJXB制覇はなりませんでした。昨シーズンは、あと一歩でJXB進出を勝ち取るところまで進みながらも、ターンオーバーで敗れてしまい、2年連続のJXB進出はなりませんでした。今シーズンは満を持して戦力を準備し、チーム体制も充実させてきており、それはリーグ戦を無傷の7戦全勝で勝ち上がってきたことが証明しています。今シーズンの試合で、BIG BLUEの最少得点、最多失点の試合となった前回の対戦からどの様にゲームプランを立て直して臨むか、正念場の試合になります。

オフェンスの見所

前回の対戦では、ランで90ヤード、パスで174ヤードと不本意な結果に終わりました。ここからどれだけ立て直すことが出来るかが、勝利への鍵になります。前回の対戦でのランプレーでは、RB#32遠藤選手とRB#21佐藤(航)選手が活躍しましたが、ノジマ相模原戦でのRB#32遠藤選手が、東京ガス戦ではRB#21佐藤(航)選手がランでTDを奪いました。リーグ後半戦に調子を上げてきている彼らを軸に、どの様にランプレーをオフェンスシリーズに組み込んでいくか注目されます。東京ガス戦では、パスでディフェンスが下がったところにランプレーでゲインを獲得する、あるいは逆にランプレーでディフェンスが上がって空いたところにレシーバーが入るなど、ランとパスのコンピネーションが機能しました。この試合でも、何処までそのコンピネーションが機能出来るか見所になります。

攻撃の中心となるパッシングオフェンスでは、今シーズン加入したWR#8スミス選手とQB#2政本選手との精度が上がってきており、TE#40スタントン選手、WR#82白根選手に並ぶ、メインターゲットの一人として機能しています。東京ガス戦での31ヤードTDレシーブのように、ぎりぎりでの球際の強さは折り紙付きです。前回のパナソニック戦では、WR#8スミス選手は1捕球4ヤードの記録しか有りませんでしたが、前回の東京ガス戦では5捕球107ヤード1TDと試合でのリーディグレシーバーを記録しており、パナソニックディフェンスバックス(DB)陣とのマッチアップがこの試合最大の見所になるでしょう。

パスオフェンスでは、どのチームもBIG BLUEのメインターゲットであるTE#40スタントン選手、WR#82白根選手、WR#85鈴木(隆)選手等には厳しいマークを付けており、パス成功率を下げる要因にもなっています。東京ガス戦では、RB#21佐藤(航)選手へのスイングパスや、WR#14遠藤選手へのラインバッカー(LB)裏へのパスなど、パスターゲットを多彩に分散することで効果を上げていました。パスラッシュも厳しくなることが予想され、ターゲットを探す時間もプレッシャーも厳しくなります。短い時間の中で空いているレシーバーを見つけ、さらに前後左右からの圧力の間隙を通す正確なパスをどれだけ通すことが出来るか、QB#2政本選手のこの一年間の集大成の試合となる事は間違いありません。

ディフェンスの見所

リーグ戦での65失点は、今シーズンは勿論チームとしての最多失点記録となり、ディフェンスとしてはこの汚名を何処まで返上できるかが最大の目標になります。その中でも、まずは前回371ヤードも許してしまったランディフェンスの再建が最大の目標です。前節の東京ガス戦では、DL#9植村選手、LB#17茂木選手、LB#57寺林選手等、好タックルも有りましたが、QB#5エバンス選手や、RBに入ったDB#17ドレイパー選手等、分かっていても対応出来ずロングゲインを許す場面が何度もありました。パナソニックでは、ルーキーのRB#42立川選手、RB#5ミッチェル選手、RB#26藤本選手等多彩なタレントが揃っており、どれだけ彼らのランプレーを阻止できるかがディフェンスとして最大の課題になります。

パスディフェンスでは、オールジャパンクラスが揃うパナソニックオフェンスライン(OL)をどれだけ攻略できるか、ディフェンスライン(DL)、LB陣との対決が見所になります。リーグトップクラスのパスラッシャーであるDL#34ブルックス選手ですが、最近では研究もされ思うようにプレーできない場面も多く見られるようになりました。以前のパナソニックとの対戦では、そのDL#34ブルックス選手が相手OLを引きつけた分、他のDLやLB陣が効果的にラッシュを掛け、パナソニックオフェンスを苦しめていました。特に今シーズンは、LB#35ガンボア選手が、ディフェンス一線の後詰めとして守備に厚みをもたらしており、リーグ戦での経験も生かしてどれだけ対応出来るか注目されます。

パナソニックレシーバー陣では、WR#88木戸選手、WR#81小倉選手、そしてルーキーのWR#14ブレナン選手らがメインターゲットとして活躍しており、これらレシーバー陣に対してリーグ戦後半活躍を見せているBIG BLUEディフェンスバック(DB)陣とのマッチアップが見所になります。特に東京ガス戦でも活躍した、DB#23永井選手、DB#29米田選手、DB#33家田選手ら若手に、DB#1中谷選手、DB#25寺中選手らベテランの活躍がどの様に相乗効果を発揮するか注目されます。高さで勝負を挑んで来るであろうパナソニックオフェンスに対して、どれだけハードタックルでプレーを阻止できるか、激しいプレーがディフェンスの見所になります。

試合の見所

3シーズン振りに迎えるプレイオフは、3年前と同じパナソニックとの対戦。リーグ戦では完敗しているものの、セミファイナルでは勝ち越していますが、今シーズンのリーグ戦での結果は、そんなジンクスすら忘れさせられるような内容でした。リーグ戦前半は、正直なところチームとしてのまとまりに欠け、何か気持ちだけが空回りしていた印象を受けましたが、リーグ戦後半に入ると徐々に問題も解決され、綱渡りの結果ではありましたが三連勝でリーグ戦を勝ち残ることが出来ました。チームスポーツである以上、個々の実力がどんなに優れていても、チームとしてのまとまりが無ければ勝利はありません。この二週間の間に、何処までチームとして完成度を高められるか、これまで以上の「本気度」が要求されます。

チームとしては、三回目の大阪遠征であり、2010年以来11年振りの試合会場という不慣れな面はありますが、これまでの試合成績を見ると関西への遠征成績は、13戦して9勝4敗とむしろ得意としており、地の利の影響はそれほど無いと言えます。それよりも、リーグ戦での一方的な内容を無意識に引きずってしまうか、それともこの試合で雪辱するための糧とするか、精神面での成長度合いの影響の方が大きいでしょう。それは、ある意味での「BIG BLUEらしさ」の体現に繋がるものであり、この3年間の間にどれだけチームとして成長したか、どんなBIG BLUEを見せてくれるか注目されます。

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